RUNTEQ創設者が語るプログラミング教育の挑戦

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氏名 菊本久寿
肩書 株式会社スタートアップテクノロジー 代表取締役社長 兼 エンジニア
出生 1975年
略歴 SIerなどを経てngi group(現ユナイテッド) 技術部部長に就任し、
アドテク関連サービスの立ち上げを行う。2012年よりフリーランスとして独立し、複数のスタートアップの開発支援を行う。その後ポケットコンシェルジュを運営する株式会社ポケットメニューの取締役CTOに就任。退任後2014年10月に新サービスの立ち上げに特化して開発を行う株式会社スタートアップテクノロジーを設立。
趣味 ダイエット
特技 リバウンド(ダイエットとリバンドがセットになっています笑)

取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【菊本】 音響系の専門学校に通いながら、サウンドエンジニアを目指している中で、パソコンに触れるようになったことがきっかけでした。卒業後は音楽関係の仕事ではなく、独学でHTMLやCSS、Perl/CGIなどを学びながら、ホームページや掲示板を作成することに没頭しました。その過程はかなり楽しかったです。当時はフリーターでしたが、IT系の仕事に興味を持ち、派遣登録をして少しずつIT系の仕事を受けるようになりました。そして、ちょうどエンジニアを探していたゴルフ店に入社し、社内SEとして自社のPOSレジやECサイトの開発から運用まで、一通りの業務を5年間ほど一人で担当しました。

ゴルフ店でSEとして5年間ほど一人で仕事をしていたので、外の世界も見たいと思い、スカウトメールをいただいたSESの会社に入社しました。不思議なことに、経験者であったにもかかわらず、未経験扱いされ、未経験社と同じ研修から始めることになりました。給料も他の未経験者と同じ給料でしたね。研修後は、SESとしての常駐ではなく、社内の受託プロジェクトに未経験のエンジニアと一緒に4人体制で参画しました。経験者であったため、1人で4人分のパフォーマンスを出す必要がありました。結果的に、1年ほど経ったタイミングでモバイルの開発に興味を持ち、モバイルの受託開発事業を展開している株式会社フラクタリストに転職しました。モバイルの受託開発を中心に活動していましたが、1年ほど経った後にngi group(現在のユナイテッド)の子会社と合併し、合併先のガラケーメディア事業の開発を担当しました。リーマンショックの時期には、メディアだけでなく、代理店が販売できる商品を開発しようという話が出て、アドネットワークを立ち上げたり、広告事業にも参入したりと、さまざまな経験を積みました。その後、親会社であるngi group(現在のユナイテッド)に吸収合併されるなど、さまざまな変化を経験しました。最終的には、技術部長としての立場に就き、アドネットワークやRTBの開発を行いました。私自身、新規サービスを立ち上げる強い意欲があり、そのための部署を立ち上げました。しかし、ユナイテッドとの合併のタイミングで、私が立ち上げた新規部署がなくなりました。その際に私はユナイテッドを退職し、フリーランスとしてスタートアップの勉強も兼ねて、レンタルCTOとして6社のスタートアップを支援しました。インフラ構築からプロダクト開発、組織構築まで幅広く対応していました。その中で、ちょうど0→1フェーズにあるポケットコンシェルジュを運営するポケットメニューも支援しました。他にも様々なお誘いを受けましたが、組織もサービスも0に近いフェーズから関わりたいという考えから、ポケットメニューに取締役CTOとして参画することになりました。肩書きはCTOでしたが、開発組織は私一人でした。その後、0→1を作り上げ、最終的に開発組織も10名規模まで成長しました。

—【編集部】現在の会社を創業した経緯をお聞かせください。

グルメ領域が自分の事業領域ではないと感じ、ポケットコンシェルジュのCTOを退任することを決めました。フリーランスに戻る選択肢はなかったので、一旦レンタルCTOを事業として創業しました。当時は会社を大きくすることや具体的な目標を持っていませんでしたね。

最初は、レンタルCTOとして3社ほどのCTOや顧問業に従事していました。元ペライチの橋田さんが主催していたアクセラレーターで審査する側として関わりを持っていましたが、途中から私自身も参加したいと思い、参加者側に回りました。サービスを立ち上げる機会に恵まれた際、以前から利用していたクラウドソーシングの仕組みをサービス化するアイデアが浮かび、自分でクラウドソーシングプラットフォームを立ち上げました。企業側の案件を請け負い、それをタスクに分割して時給で発注するサービスをリリースしたところ、問い合わせが殺到し、手が回らなくなりました。その時にイベントで知り合った方が私の下で働きたいと申し出たので、業務委託でジョインしてもらいました。案件が増えてきたため、他のメンバーも業務委託で雇い入れ、ある時点でメンバーに社員か業務委託か尋ねたところ、社員を希望したので、一気に社員化し、10名ほどの組織となりました。その後、案件不足や人手不足を繰り返していくうちに、気づいたら30名ほどの組織にまで成長しました。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【菊本】 プロダクトの設計やカリキュラムや準備が1-2割。残りが経営面の仕事で、ファイナンス周りや数字計算、人と会ったりなどしています。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

受託事業に関して、弊社は営業担当を配置しておらず、また、明確なプロジェクトマネージャーに専従している人物もいません。そのため、エンジニアが直接クライアントとのやり取りを行い、開発プロジェクトを進行しています。1人1人がお客様と密接にコミュニケーションを取りながら開発を進めるという点は、非常にポジティブな要素だと考えています。

RUNTEQ事業では、講師陣がランテックのシステム運営チームと協力しながら、プログラムの運営に取り組んでいます。この過程で、ランテックの受講生のスキル向上に注力していることから、事業へのコミットメントが高い人材が多いと感じます。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1. スタンドUPスタート

Q2. 人情派? 理論派?

A2. 一応理論派だと思っていますが、ちょっと流されることもあります。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3. ライス

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 都会

Q5. 保守的? 革新的?

A5. 革新的ですかね。天邪鬼気質です。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6. Hi-STANDARD

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7. 現在の会社で黒字倒産しかけたことですね。結果的にはなんとかなりました。

Q8. 犬派? 猫派?

A8. 猫派ですね。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.現実派です。現実にできる夢しか見ない感じです。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10. マーク・アンドリーセン。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11. 最近ですと金髪を維持するためにシャンプーにこだわっています。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12. 楽しんでチャレンジしてくれる人。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13. ヒカルの碁『感情のコントロールは習得できる技術』 ※正確な文章は異なります。

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.受講生の集まりにいくか、家族と過ごすかどちらかですね。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15. Rubyですね。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16.どうせできないでしょと言われた時

Q17. 息抜き方法は?

A17. ドラマや漫画見ること

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18. GitHub Copilot 無しでは、もうプログラミングはできないですね。

Q19. 学んでみたいことは?

A19. マーケティング(好きですし、30代からずっと勉強しています)

Q20. 最後に一言

A20. スタートアップは楽しい!

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【菊本】 RUNTEQを作った人。RUNTEQをもっと有名にしていきたいです。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【菊本】 キャリア形成に関しては、基本的に人との出会いや人からの支援によって築かれると考えています。最近よく言われる計画的偶発性理論によれば、キャリアの大部分は偶然によって形成されるとされています。つまり、「人と出会う」「人と話をする」「人に対して貢献する」といった活動が、最終的に自分のキャリアや成果につながってくると思います。したがって、自分自身のキャリアパスを深く考えるよりも、自分が他者にどのような貢献や価値を提供できるかを重視してキャリアを考えることが重要だと感じます。


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