電話応答のストレスを軽減!元Google出身AIエンジニアが語るIVRyの魅力

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氏名 花木健太郎
肩書 株式会社IVRy Principal AI Engineer
出生 1982年
略歴 ミシガン大学アナーバー校理論物理学PhD。ニューヨーク大学データサイエンス修士。
ニューヨーク大学在学中にGoldman Sachs、Facebook AI Researchなどで機械学習の研究インターンをして経験を積んだ後、ニューヨークのIBM T.J. Watson Research Centerにて機械学習エンジニアとして入社。機械翻訳や情報抽出の研究開発やソフトウェア開発に従事する。その後、Google本社に転職し、Google Assistantの自然言語理解チームでテックリードなどを務める。2023年7月IVRy入社。
趣味 推し活
特技 4桁の数字なら、ほぼ一瞬で素因数分解できること。

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【花木】大学は東京大学の理科二類に入学しました。生物学に興味があったため、生物の勉強をしていました。しかし、3年生のときにもっと基礎的な研究に興味が湧き、物理学に転向しました。東工大の基礎物理学専攻に進み、物理の研究を続けました。

物理学の研究を進める中で、日本国内での競争が非常に厳しいと感じました。優秀な研究者の多くはアメリカにいるため、アメリカでの経験が必要だと考えました。そこで、ミシガン大学に留学し、物理学の博士号を取得しました。しかし、物理学の競争は非常に厳しく、職を得るのが難しかったため、情報系に転向しました。

ニューヨーク大学のデータサイエンス学科で、統計学やコンピュータサイエンスの基礎、機械学習を学びました。その後、Goldman SachsやFacebook AI Researchでインターンを経験し、IBMの研究所で働き始めました。

IBMでは、1年半ほど機械翻訳や情報抽出のチームでエンジニアリング業務を中心に担当していました。しかし、機械学習の分野にもっと興味があったのと、シリコンバレーで働きたいという気持ちがあり、Googleに転職しました。Googleでは、Googleアシスタントの言語理解の部分を担当し、複数のプロジェクトに関わりながら3年半ほど働きました。

その後、2020年3月に転機が訪れました。Googleの内部ワークショップで医療系の研究発表を聞き、医療分野に大きなインパクトを感じました。人命を救うことができる医療分野での仕事に魅力を感じ、Google内部で医療系のチームに移ろうとしましたが、ビザの問題でアメリカに行けなくなりました。そこで、日本国内で医療分野の仕事を探し、医療系スタートアップに転職しました。

医療系の会社にいた頃、多くの難題に直面していたのですが、プロジェクトが一段落したため、一旦辞めることにしました。最初は特に何も考えずに辞めて、自分でプロジェクトを立ち上げようと試みたり、いろいろと模索していました。しかし、働かないと貯金が減っていくことに恐怖を感じ、Facebookで働けるところを探してみたら、声をかけてくれる会社がありました。

最初に働いたのはシェルパ・アンド・カンパニー社で、そこで文書分析などを行っていました。その後、数ヶ月してからIVRyにも声をかけてもらい、IVRyでも働きました。それぞれ週1〜2回程度の働き方で流動的でしたね。

—【編集部】現在の会社を入社した経緯をお聞かせください。

ChatGPTの登場は大きな衝撃でした。以前は、特定のタスクに対して大量のデータを集めてモデルを学習させる必要がありましたが、ChatGPTはそのままタスクを解決できるので、データ収集の手間が省けました。この技術を使い倒せる環境に身を置きたいと思っていたところ、IVRyがChatGPTに適していたため正式に入社することに決めました。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【花木】採用に関しては、AIエンジニアはレアな存在なので、あまり募集が来ることはありません。そのため、採用に割いている時間は少なく、全体の1割程度です。現在、AIチームにはエンジニアが2人しかいないので、基本的には開発を中心に行っています。具体的にはミーティングが全体の2〜3割程度です。残りの時間はコードを書いたり、デザインドキュメントを作成したりしています。基本的に開発に多くの時間を費やしている状況です。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

IVRyの事業の魅力の一つは、多くの人に感謝される点です。ユーザーから非常に高く評価されており、多くの方から感謝の言葉をいただけるのが大きな魅力です。

例えば、お店の方々からは「電話が頻繁にかかってくるため、対応に追われて他の業務に支障が出る」という声を聞きます。しかし、IVRyを使うことで、電話の応答が自動化され、業務の負担が大幅に軽減されます。その結果、「電話対応のストレスがなくなり、本当に助かっています」といった感謝の声を多くいただいています。

また、「もうこれがないと生きていけない」とまで言ってくださるお客様もいて、「これがなかった時代には戻れない」という喜びの声を直接聞けるのが非常に嬉しいですね。これがこの仕事の大きなやりがいだと感じています。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1.ARIA

Q2. 人情派? 理論派?

A2.理論派です

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3.ライスです。

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 都会です。

Q5. 保守的? 革新的?

A5. 保守的ですね。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6.カミングフレーバーとPiXMiXです。

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7.あまりないですね。

Q8. 犬派? 猫派?

A8.猫派です。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.現実派です。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10.推しです。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11.あんまりこだわりはないですが、椅子ですかね。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12.やる気がある人

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13.アイディアは安い

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.ライブに行くことが多いです。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15.C++

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16.そうですね。何か新しいアイディアを思いついて、それを実装しているときです。

Q17. 息抜き方法は?

A17. 散歩

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18.Twitter(現:X)

Q19. 学んでみたいことは?

A19.美術が好きなので、美術史を学びたいです。

Q20. 最後に一言

A20.IVRyをもっと大きくしていきたいです。

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【花木】基本的には、AIを使って人々を電話の苦労から解放した人として認識されたいです。電話応答のストレスを軽減し、より効率的なシステムを提供することで、人々の生活を便利にしたいと考えています。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【花木】そうですね。まず基礎的な知識をしっかりと身につけることを重視するべきだと思います。基礎がないと応用は難しいので、AIに関する基礎的な教科書をしっかりと読み、理解することが大切です。基礎を固めた上で、実践的なスキルを積み重ねていくことが重要です。


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<取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信>

<提供/株式会社グロースウェル>

COMPANY
企業 株式会社IVRy
所在 東京都港区三田三丁目5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー29F
業種 クラウド型電話自動応答(IVR)サービス(IVRy)の運営
URL https://ivry.jp/company/



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