世界中で使われるデファクトスタンダードのファウンダーを目指す！

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【種市】 新卒でSIerへと入社し始めて配属された案件が日本全国で使われているとても有名なものでした。 配属初日に紙束を渡されてここのどこかを担当すると言われ、すごい量ですね、、と言ったら それは君の担当するサブシステムの設計書だから全部合わせると10倍あるよ、と返ってきて腰を抜かしたのを覚えています・・苦笑 配属された期間は半年に満たない感じでしたら後にも先にもあれだけの規模のシステムに携わせることはないと思うので 本当に良い経験でした。 その後、当時社員がまだ30名ほどだったウィルゲートというSEOで有名なベンチャー企業に社内SEとして入社し SEOに関する基幹システムの開発や営業支援ツール開発など大小様々なシステム開発を経験しました。 その後、ある日、ベトナム駐在してみない？と話を頂き、ベトナムでのオフショア開発生活がスタートしました。 実はその1週間前の上司との面談で「いつか海外で働いてみたいです」と伝えていたのですが そこからあまりにも早い打診だったので 「ほ、ほんとうですか？」「え、マジっすか？」って二度聞きしたのを覚えています・・笑

—【編集部】起業された経緯をお聞かせください。

※心境や展開があったなど。なるべくイメージが湧くようにお願いします。

—【種市】 元々独立するつもりなんてなかったんです。 無かったのですが、3年程度と予定していたベトナム駐在が、本社の方針変更により1年半で撤退となってしまい 急な方針決定だったことも有り日本の本社に帰っても、何をしよう？というところからスタートだったり まだまだベトナムでやり残したこともある気がして数ヶ月近くキャリアについて悩みました。 駐在員時代から鬼ほど働く人間として有名だったので、転職するならウチにどう？と何社かからお誘いも頂きとても有り難かったのですが 正直ウィルゲートがめちゃくちゃ好きだったこともあり貪欲に働けていたので、そのパフォーマンスを他でも出せるイメージが湧かず 悶々としていました・・ そんな中、ベトナムの現地法人を設立した際に採用したメンバーの何名かが「種市さんがベトナムで働くなら付いてきます」と 言ってくれたり、とあるリクルーターの方が「種市さんは今、28歳ですよね？32歳までならポテンシャルで入れる会社たくさんあるので今しか出来ないことをやってみてもいいと思うよ」とアドバイスをしてくださったことなどが重なり 「今しか出来ないことってなんだろう・・・？」と考え「起業」という決断に至りました。

—【編集部】社員（業務委託でも可能）とのエピソードがあればお願いします。

—【種市】 「起業」を決めたことをまず伝えたのは、付いていきますと言ってくれたベトナム人メンバーです。 起業のために貯金等も貯めていたわけではなかったので、給与等も今までよりだいぶ下がってしまうので、その条件なら無理です、と言われるかなと思っていたら 「わかりました、じゃ準備します」とサラッと返ってきて エンジニアの子は、他に開発を手伝ってくれそうなエンジニアのリクルーティングを 総務の子は、ベトナムでの現地法人設立に向けての手続きを進めてくれて、 目頭が熱くなると共に、自分の一言で人が動くことへの責任感を物凄く実感しました。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか？

—【種市】 開発の現場はメンバーにだいぶ移譲出来たので、私は案件獲得やシステムの設計や要件定義フェーズなど お客様のこうしたい、を聞いて、こうすると良いのでは？という提案をひたすらやっています。 ほぼ受託でシステムを開発するので、案件があればあるだけ嬉しいことは嬉しいのですが やはり、作ったシステムを使ってお客様のビジネスが伸びるのが一番ですし、 「システムは作ってからが本当のスタート」 なので開発に着手する前に、採算が合うか？市場は存在するか？どんなユーザーを想定しているか？どうしたら使いやすいか？ みたいな壁打ちをかなり念入りにやるようにしています。 ここ数年で関わったプロダクトは数年近く運営出来ていたり 過去に作ったもののリリースを見合わせたプロダクトが再始動して数千人のユーザーを獲得するなどしています。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか？

—【種市】 システム開発を通じて様々な業界の業務に精通し、各業界にイノベーションを起こせる瞬間がたまらないですね。 たとえば、人材紹介業界って人力管理が多くエクセルやスプレッドシートで案件管理していることが多いんです。 そうすると、入力内容が人によってバラついたり情報が掛けたりして結局属人化みたいな問題がありました。 そこにITでよく使うチケット管理ツールを導入し、1チケットを1人の人材に見立てて情報をそこに集約していくようにすると いつ誰がどのような対応をしたのかが見える化されるようになり、数年前のお客さんとまるで昨日話したかのようにやりとりすることが可能になったんです。 「大手でもここまで管理出来ないっすよ！革命です」と言われました・・ｗ このようにシステム開発を通じて多様な業界の業務にイノベーションを起こして業界自体を変えられる。 そういったシーンに立ち会えるのが今仕事をしていて一番楽しいと思えるところでしょうか。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに、答えてください。 答えやすい質問の中に、ちょっとだけ答えづらい質問が混ざってるかもしれませんよ（笑）。

Q1. 好きな漫画は？

A1. 鉄拳チンミ 特に1~10巻は、スキルアップの真髄、人格形成、仲間の大切さなど学ぶべきことが多々あります、非常にオススメです。

Q2. 人情派？ 理論派？

A2.人情派

Q3. パン派ですか？ ライス派ですか？

A3 ライス派、GI値が低いから

Q4. 都会が好きですか？ 田舎が好きですか？

A4 都会

Q5. 保守的？ 革新的？

A5. 革新的、新しいガジェット割りとよく買います。

Q6. 好きなミュージシャンは？

A6. 久石譲

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか？

A7. クライアントのホームページを誤って消す。 （上司がバックアップを持っていて難を逃れる・・あのときはマジですみませんでした・・・）

Q8. 犬派？ 猫派？

A8. 猫派

Q9. 現実派？ 夢見がち？

A9. 夢見がち

Q10. 今、一番会いたい人は？

A10. 岸田総理

Q11. 仕事道具でこだわっているのは？

A11. ノイズキャンセリングイヤホン。
集中に入るためのルーチーングッズ。最後の有線ノイキャンイヤホンBose QC20iを未だに愛用中

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか？

A12. なにかに熱中できる人

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は？

A13. 技術に心は付いてこない、心に技術は付いてくる

Q14. 休日の過ごし方は？

A14. コーヒーロースターを探してはそこでコーヒー豆を買ってきて家で淹れて飲む・・・ｗ

Q15. 好きな開発言語は何ですか？

A15. PHP

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は？

A16. 他社さんでお願いしてて全然動かないんです、なんとかなりませんか？と言われた時に「任せてください」と引き取って無事リリースまでこぎつけた時の「あの時はもうだめかと思ってました・・ありがとうございます！」の言葉は最高にテンションが上ります。

Q17. 息抜き方法は？

A17. とりあえず煮詰まったらコーヒーを淹れます。

Q18. 好きなサービスやアプリは？

A18. MacOSとiOSですかね。
デバイス間をシームレスに統合できるハードとソフトはソフトウェア開発の極致だなと思います。

Q19. 学んでみたいことは？

A19. フランス語、ピアノ、詠春拳、忙しさにかまかけて中途半端になっているものをとりあえず極めたいです。

Q20. 最後に一言

A20. 人生には３つのステージがあると言われています。
学校時代は、 1+1 = ?、問題が定義されていてそれに対して正解を答えることが価値
社会では ? + ? = 2 、求める答えが定義されていて、その過程を答えることが価値
人生では ? ? = ? 答えも過程も自分で決めて、それに応えることが価値
誰かに与えられた答えでも過程でもなく
たった１つだけでもいいので自分で答えを決めて自分で過程を作り、答えを手に入れてみてください。
きっと楽しい人生になるはずです。

—【編集部】現在の会社創業して何を成したヒトと記憶されたいですか？

—【種市】 LinuxやMS-DOSなどのように
世界中で使われる何らかのデファクトスタンダードを作った人として認識されたいです。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか？

—【種市】 これまでのキャリアを振り返って見てみると、大切なことはとてもシンプルで
「今ある仕事を全力で頑張れているのか？」
に尽きるんじゃないかと思います。
元々、予定になかった独立をベトナム人メンバーが支えてくれたのも
それまで私が土日、夜中関わらず働いていた姿を見ていたからでした。
独立してから仕事を紹介してくださった時も「種市さんは信頼できる人です」と ご紹介を頂くことも度々ありました。 お酒も弱く、夜の付き合いもほとんどしない私をなぜここまで信頼してくれるんだろう？と不思議に思っていたのですがある日、先輩経営者の方が 「種市さんは、いつも夜遅くまで仕事しているでしょう？土日に会社に行っているのもみんな知っています。
誰も見てないところでそれだけ努力できる人はそれだけで信頼できるんですよ」と教えてくれました。
現在の自分は、過去の積み重ねで作られる。
今の自分は、未来の自分を作っていく。
あの時頑張ってよかった、と毎日思えるように、日々ベストを尽くしていきましょう。