ヒトに興味を持つことから始まる。事業責任者や新規事業作りから学んだ組織開発。今挑戦していることとは。
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氏名 | 向田英雄 |
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肩書 | Chatwork株式会社 ゼネラル・マネージャー |
出生 | 1974.8.17 |
略歴 | 大学卒業後、独立系SI会社にてCG・CADシステムの開発エンジニアとしてキャリアをスタート。その後、ヤフー株式会社、株式会社ミクシィ等複数のインターネット企業でWebエンジニア、企画・開発マネージャ、事業開発経験後、無料フォトブック等を手がける株式会社ノハナ執行役員COOとして、ノハナ事業・年賀状事業の事業開発・推進を担う。その後一部上場企業の新規事業本部にて、本部VPoEとしてプロダクト開発組織立ち上げ。営業・ビジネス組織との連携・融合。プロダクト開発のPMOとしてPMのサポートや人材育成も行う。現職は、上場グロース企業のCTO室に所属し、①既存ビジネスチャット事業のピープルマネジメント、②新規・周辺事業の組織開発をミッションとし取り組んでいる。 |
趣味 | 週末のランニング・筋トレ、Web漫画、Youtube視聴 |
特技 | 習慣化・ルーティーン化、信頼関係構築 |
—【編集部】早速ですが、これまでどんな事をされてきましたでしょうか。
—【向田】 直近大きく2つのキャリアがあります。 1つは子会社のCOO(事業責任者)という立場です。これまで企画・開発メンバーをマネジメントする経験はありましたが、事業をリードする経験は乏しい状態でした。経営管理やPMという観点から事業やプロダクトを引き継ぎ推進していくことは問題ありませんでしたが、事業をグロースするという点については、日々情報収集・自己啓発・仮説検証を繰り返していたと思います。毎年の成長達成はありましたが、圧倒的成長に導くことは叶いませんでした。 もう1つは新規事業本部のVPoEという立場です。新規事業を立ち上げていくにあたり事業開発メンバーは複数人存在する状況で、プロダクト開発・運用できるメンバーは数名と限られた状態でした。採用予算を獲得し2年間で10数名まで増員を達成。また様々な開発パートナーを探索し相性の良い会社と連携できるまでになりました。並行して新規事業の取り組みもあるため、常にギリギリの状態でしたが、やりきったという達成感が強いです。 どちらにも共通して言えることは、50名以下の組織規模において、組織開発・運用やピープルマネジメントに取り組みつつ、事業戦略と成長、そして事業創出に取り組んできたことです。私の強みとしては、エンジニア出身であり、更に経営学も学んだことで、事業側と開発側両方の特性・特徴を理解していることです。ステークホルダーとの橋渡しやメンバーと連携することで、組織崩壊せずに事業に向き合い、共に成長するという風土が生み出せたと思っています。
—【編集部】現在の会社に入社された経緯をお聞かせください。
—【向田】 直前の会社では、自分の立ち位置や役割として、新規事業創出・グロースというミッションもありつつ、プロダクト開発人材や組織を作りスケールしていくこともミッションになっていました。しかし事業創出というものは簡単でなく成長もイマイチ、またコロナ影響もある中で新規事業への投資余力も限定されていき、自分の役割は終えたと感じるようになりました。 現職に入社した経緯としては、自分のこれまでの経験や強み、提供できる価値がどこまで需要があるのか、自信もありましたが、不安も大きくありました。そこでフラットに情報収集するために、10年ぶりくらいに改めてエージェントの方に相談したり、転職サイトへの登録をしたりと行動したのが最初のキッカケです。 様々な会社の方と会う中で印象的だったのは、皆ヒトとして人間力高く、そしてコミュニケーションの上手な方々ばかりということでした。オンラインでの交流が主でしたが、予想以上に早い展開で話が進むことに驚きながら、私自身も自己開示を積極的に行い対話を重ねることができたと思っています。
—【編集部】代表や上長とのエピソードがあればお願いします。
—【向田】 現職のCEOとは、CTO時代から交流がありました。2015年頃には、当時の開発チームでもサービスを導入した過去があるくらいです。また、SNSを通じてCEOを兼務したり、上場を果たすプロセスについても把握していました。簡単ではない道のりを、覚悟を決め歩んでこられたのかなと想像したことを覚えています。まさか御縁いただき、中のヒトとして働くことになるとは思っていませんでした。最終面接で私のことを覚えていただいたことを知り嬉しかったです。 入社エピソードとしては、大きく2つあります。 1つはCEOとの最終面接で、コアサービスのポジショニングや今後の戦略の話が興味深く、発見や気づきが大きかったからです。私自身が知らなかったということは、逆にこれからの可能性も大きいだろうと思えたこと。また社会課題に向き合い解決する使命に共感した点です。説明してもなかなか気づいてもらえないんだ、とその場でもお話されていましたが、私にとっては転換となる時間でした。 もう1つは、現CTOとのディスカッションや期待されているテーマについてワクワクを感じたからです。コミュニケーションする機会を多くいただいた中で、自分への期待はありつつも、ミッションとしては流動的であること。泥臭く様々な物に向き合って行く必要があることを正直に教えていただきました。自分の価値は事業や組織が立ち上がるタイミングこそ活かせるのではないか、再現性高く貢献できるのではないかと最終的に決断に至りました。
今、どんなコトを任されていますか?
—【向田】 現在は、2つのミッションにて行動しています。1つは、既存ビジネスチャット事業において、2部門のピープルマネジメントを。もう1つは、新規・周辺事業の組織開発です。どちらも不確実なものが多く難易度は高いですが、同僚のサポートや理解あるメンバーに助けられなんとか推進しているといった状況です。 特に会社や事業ステージに伴い、3年で3倍の300人と組織が大きく成長しています。3年前と同じやり方では到底間に合わないケースも多く、それぞれ得意な領域を活かしながら丁寧に向き合い変化しているという現状です。私自身も2つの領域に跨ってかかわっているため、自分のコンテキストを切り替え取り組む必要があることは、苦労したり難しい場面もありますが、今試されているんだという気持ちで乗り越えようとしています。
—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?
—【向田】 一番魅力に感じているのは、国産No.1のビジネスチャットというコアプロダクトを通じて、中小企業の生産性を向上するという社会課題に向き合っていける会社・事業だという点です。このような機会がある会社は稀だとも思っています。社会課題を解決し、多くの企業の「無くてはならないサービスの1つ」になれたらと思っています。事業を創ることもそうですが、事業成長させることや安定運用することの難しさを体験してきました。今一緒に取り組めていることは、本当に感謝しかありません。
—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに、答えてください。答えやすい質問の中に、ちょっとだけ答えづらい質問が混ざってるかもしれませんよ(笑)。
Q1. 好きな漫画は?
A1. ダイヤのエース
Q2. 人情派? 理論派?
A2. 人情派
Q3. パン派ですか? ライス派ですか?
A3. ライス派
Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?
A4. 田舎
Q5. 保守的? 革新的?
A5. 革新的
Q6. 好きなミュージシャンは?
A6. プリンセス・プリンセス
Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?
A7. マーケティング費用の原価計上ミス。少ない年間利益を圧迫するはめになった。その後の施策で結果的に取り返すことができた。
Q8. 犬派? 猫派?
A8. 犬派
Q9. 現実派? 夢見がち?
A9. 夢見がち
Q10. 今、一番会いたい人は?
A10. 1社目で各社から派遣されてきた当時の仲間達
Q11. 仕事道具でこだわっているのは?
Q11. 文房具。特に方眼ノートとジェットストリームのボールペン。
Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?
A12. 逆境になっても、目的に向かってどうやって打開していくかを一緒に考えられるヒト
Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?
A13. 「密度3倍」、F1チーム経験のあるすっ飛んでる方からの言葉
Q14. 休日の過ごし方は?
A14. 筋トレ・ランニング・ウォーキング。コロナになって、日光浴やカラダを動かすことを習慣化するようにしました。
Q15. 好きな開発言語は何ですか?
A15. C++出身で昔はコンパイル言語が好きでした。今はTypescriptに興味があって久しぶりに趣味で触ってみようかと思うくらい。
Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?
A16. 他のヒトがあまり気が付かないようなキッカケやヒントに気が付き、先手を打てるとわかったとき
Q17. 息抜き方法は?
A17. Youtubeでの涙活
Q18. 好きなサービスやアプリは?
A18. 楽天証券のアプリ Ispeed。ほぼ毎日見ているので。後はFacebook。なんだかんだと12年ほどFacebookが無ければ連絡・連携できなかった方々が多くいると思う。感謝しかない。
Q19. 学んでみたいことは?
A19. 今強く興味あるのはコーチング。社内外問わず壁打ちや1on1を実施することが多いが、自分を知ってもらっている方々だけにしか価値提供できていない。知らない方に向けても価値発揮したい考えもあり、有資格者であることは必要だと思い始めている。
Q20. 最後に一言
A20. オンラインのマネジメント手法において再現性高く取り組めることが武器になり始めている。大切にしたいです。
—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?
—【向田】 自分が採用したり関係した人たちが成長し成果を出していくことで、組織の土台を作ったヒトなんだと記憶されたいと思っています。なぜなら、ヒト・組織を作るということは、知識やフレームワークを使えば達成できるという単純なものでなく、一人一人に興味を持ち向き合った結果だからと考えているからです。採用フローや活躍できるような環境構築は再現性があるでしょうが、人間はそんな単純ではないと思っています。自分達が目指す未来に共感してもらい、少しでも日々を楽しく・そして集中する。そういった会社組織が提供していく価値こそが、世の中をより良くすることができるのではないかと思っています。
—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?
—【向田】 自分のようなキャリアを目指したいと思うヒトは少ないかもしれませんが、1つ言えるとするならば、身近なヒトに興味を持つことだと思います。興味を持つことで相手の変化や心情の揺らぎというものに気づくことが増えるからです。一人一人の個性は違うため、ピープルマネジメントや組織開発において、これをやっておけば良いというものはありません。まずは、興味を持ち、気が付き、声を掛けていく。そういった何気ないところから行動することで、なぜかうまくいき始めたとか、チームで成果が出るようになったと変化があるのではないでしょうか。あくまで私の特性や経験によるものが大きいですが、是非試してみてください。
企業 | Chatwork株式会社 |
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所在 | 東京都港区西新橋1-1-1 WeWork 日比谷FORT TOWER |
業種 | Chatworkの開発運営 ソフトウェア販売(ESETセキュリティソフト) |