エンジニアからビジネスへ!COO兼CTOが語るキャリアとは?

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氏名 大谷真史
肩書 トリニティ・テクノロジー株式会社 取締役COO兼CTO
出生 1990年
略歴 東京⼤学⼤学院⼯学研究科卒。株式会社FiNC、株式会社BuySell Technologies取締役CTO等を経てその後独立。 上場企業からスタートアップまで幅広く社外CTOや技術顧問として活動。 2021年取締役CTOに就任、2022年からCOO兼任。
趣味 ワン(犬)ちゃんと過ごすこと。
特技 事業を興すこと。

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【大谷】 院試で東大と東工大を受けました。東工大の研究室では当時やりたかった交通シミュレーションができるのと、東工大の学費のままで1年間フランス留学に行けるということで、東工大に行く気でした。両方に合格した後に親に相談したら「知名度があるから東大に行きなさい。東大なら学費を貸してあげる」と。結果的に東大に進むことになりました。

私はスポーツをやっていたので、何かスポーツと掛け合わせた研究がないかと探した結果、東大の人工物工学系でゴルフの研究をしている研究室を見つけ、入れていただきました。そこではゴルフクラブの最適な提案という、少し変わった研究をしていました。

ゴルフではクラブ選びが非常に重要で、クラブによってパフォーマンスが大きく変わってしまいます。ただし世の中には何万通りものゴルフクラブがあり、自分に最適なクラブを選ぶのは簡単ではありません。このマッチングを数学の力で解決しようとする研究を行っていました。具体的には、3回クラブを振ると、その人に最適なクラブを提案するというシステムを開発しました。この研究がうまくいき、人工物工学系の修論発表で最優秀賞をいただきました。

研究の過程ではスウェーデン王立工科大学(KTH)にも留学させていただくなど、文字通り研究漬けの大学院生活を楽しんでいました。

就活はあまりちゃんとできておらず、大学院を卒業する1ヶ月前くらいにたまたまWantedlyで見つけたのがFiNCでした。当時在籍していたエンジニアの皆さんは、ほぼ全員が東大出身の20代前半の方々ということで、勝手ながら親近感を覚えて面接を受けに伺いました。ありがたいことにその面接の場で「明日からうちでインターンをしないか」と仰っていただき、その後正社員として雇っていただきました。

当時FiNCは大きく成長していて、いろんな機会をいただけるようになりました。ECサイトをゼロから作ったり、認証システムの構築に携わったり、新卒1年目なのに自チームに海外の優秀なエンジニアを入れていただいたりと・・・開発のいろはを教えていただきました。

独立後、いろいろな会社の社長様とお会いする中でよく言われたのが、「CTOを採用できるまでの繋ぎでいいので、エンジニア組織の立ち上げ/再構築をパートタイムで手伝ってくれないか」といったものでした。

もしかしたら今も変わってないのかもしれないのですが、特に当時はCTO人材が足りていなかったようです。

こうしたお話しがあまりにもたくさんあったので、一度それを本業にしてみようと思い、社外CTOやコンサルの仕事に取り組みました。 その後転職し、BuySell Technologies社など複数企業でCTOとして活動しました。

—【編集部】現在の会社に入社した経緯をお聞かせください。

代表の磨(みがき)からSNSでコンタクトをいただいたのがきっかけです。

私は受託やコンサルばかりをやるのではなく、自分でスタートアップをゼロから立ち上げたかったのですが、恥ずかしながらどうしても自分の人生を数十年スパンでベットできる事業領域を自力で見つけ出すことが出来ませんでした。

いろいろな会社の炎上プロジェクトの火消しや組織立ち上げなどに携わり、会社を上手く回す事ができるようになっていった一方で、自分自身のビジョンというか、胸を張って誇れるアイデンティがなくなってしまったのかもしれません。恥ずかしい限りです。

そんな中でのビジョンの塊のような磨と出会い、いつの間にか磨のビジョンが私のビジョンに伝搬し、今日に至っています。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【大谷】 現在はCOO兼CTOを務めています。

COOの役割は会社によって異なりますが、基本的にはChief Other Officerとして社長や他の役員陣が苦手なこと、やらないことを補完する役割を担っています。

具体的には、マーケティング・リクルーティング・プロダクト開発・CSなどを担当しています。マーケティングが業務全体の6割、リクルーティングが2割、プロダクト関連が2割といった割合でしょうか。

例えば今日は午前にプルリクのレビューとリリース作業をして、午後はテレビCMのクリエイティブについて代理店とディスカッションをしていました。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

そうですね、エンジニア視点で見ると、プロダクトは大きく3つに分けられるのかもしれません。ピュアプロダクトで収益を上げるモデル、プロダクトとオペレーションが交わるモデル、サービス自体にコアがありそれをプロダクトで昇華させるモデルの3つです。

弊社は最後のモデルに該当します。このモデルはサービスのコアが確立されていればビジネスとしての確度が高く、さらにプロダクトでスケールさせることで持続可能な成長が可能になると考えています。

私がこのモデルを魅力的だと感じるのは、プロダクト単体での収益モデルに比べてリスクが低く、かつ参入障壁を築きやすい点です。ビジネスのコアを強化しつつ、それをスケールさせるためのプロダクトを提供することはなかなかできません。

これが私が感じる弊社の最大の魅力です。ピュアプロダクトモデルに対しても、もちろん尊敬と憧れを持っていますよ。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1. 漫画というよりアニメですがNetflixでめちゃくちゃみます!大体シリーズものはみますが、キングダムが一番ですね。

Q2. 人情派? 理論派?

A2.めちゃめちゃ理論派です。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3. これはどっちでもないですね。

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 今は都会に住んでいます、将来は伊豆に住みたいです。温泉に行ったのですが、めちゃめちゃ良い場所だと思いました。

Q5. 保守的? 革新的?

A5.スタートアップやっているので革新的ですね。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6. うちの社長の磨です。元々ミュージシャンでした。

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7.トラフィックがあるサイトを止めたことですね。

Q8. 犬派? 猫派?

A8. 犬ですね。うちに3匹飼っています。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.めっちゃ現実派です。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10. いないです。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11. HHKBのキーボード。仕事場用と自宅用に1台ずつあります。毎回最新版が出る度に2台購入していますね。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12. 主語がちゃんと事業やサービスになっている人です。もちろんプライベートでそうである必要はありませんが、仕事をする上では主語が事業やサービスに向いている人と働けると嬉しいです。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13.ないですね。

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.ワンちゃん(犬)と妻と過ごしますね。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15. Ruby

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16.やっぱ新しい事業をやるときは一番燃えますよね。

Q17. 息抜き方法は?

A17.ワン(犬)ちゃんと過ごすこと。

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18.生成AI系は仕事上で取り入れています。これがなかったら中々仕事が回らないですね。GPT-4とか本当にすごくて世界が変わるなと誰もが確信しています。エンジニアだとGitHub Copilotが無い時代には絶対戻れないですね。

Q19. 学んでみたいことは?

A19.フランス語を喋りたいんですよね。うちのメンバーはみんな英語で喋ってくれるのですが、ヨーロッパとかから来てくれる人も多いので3-4か国語を喋れるんです。私だけフランス語を喋れないのでみんなのためにも話せるようにしたいです。

Q20. 最後に一言

A20.社会課題にダイレクトに取り組む人が増えると良いかなと思います。

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【大谷】 COOという立場もありますので、この会社そのものを作った人と記憶されると嬉しいです。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【大谷】 私のキャリアはCTOから始まって、徐々にビジネスにも関わるようになり、結果的にCOOになりました。要するに、エンジニアからビジネス面にも関心を持つようになったという、ざっくりとしたキャリアパスです。これを個人的に非常にお勧めしています。

多くのCTOはリードエンジニアとして技術面でチームを引っ張っていく役割が主で、それはそれで素晴らしいキャリアだと思います。しかし、技術に強いCTOがビジネス面でも活躍できるようになると、どちらの分野でもバランスよく活躍できる「技術とビジネスの両方を理解しているCTO」が増えるべきだと思います。

日本ではIT人材が非常に少なく、ITに詳しい社長も少ないという現状があります。多くのIT企業では、ITの知識を持った経営者が必要とされています。そのため、事業に興味がある技術者は、どんどんビジネスサイドに進出していくべきです。こういったキャリアパスは非常に重宝されると思いますし、未来も明るいと思います。


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<取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信>

<提供/株式会社グロースウェル>

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