幼稚園・保育園業界のDX推進の中で会社の『モノ作り文化を変えたヒト』と記憶されたい。

151view
トップ > インタビュー 一覧
氏名 橋本将吾
肩書 千株式会社 執行役員 VPoE
出生 1984年生まれ
略歴 SIer→楽天株式会社→株式会社Speee→auコマース&ライフ株式会社を経て2020年に千株式会社へ入社。同社の執行役員VPoEとして開発組織の大きな成長を実現させた立役者。
趣味 料理
特技 広く浅くなんでもできること

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【橋本】 千に入社するまでに正社員としては、4社の経験があります。最初の仕事は、特定の企業を選ぶのではなく単に『東京の会社』という理由でSI企業に入社しました。約3年間、官公庁の行政、総務省、郵政などのシステム開発に携わり、教科書通りのウォーターフォール開発を学びました。SI企業での経験から2社目は、自社開発企業に転職すると決め、楽天に入社しました。楽天では、楽天市場の店舗系システムの中で商品ページや商品登録を担当するチームに配属され、楽天市場の巨大なシステムの起点となる設計の上流から携わることができました。技術的スキルも勿論ですが、モノ作りのやり方など非常に学ぶべき内容が多かったです。その後、2011年頃、楽天が全社的に英語を公用語にするタイミングで、楽天のような社会的に意義のあるサービスを0から作りたいという気持ちが芽生え、転職を決めました。3社目のSpeeeでは、約5つのサービスを立ち上げ、そのうちのサービスで事業譲渡や事業撤退の経験もしました。その中でも印象的なことは、キュレーションサービスの立ち上げに関わり、事業責任者とエンジニアと共に取り組んだことです。1年後にはユニークユーザーが1000万人、2年後には2000万人にまで成長しました。このプロジェクトは、良い意味でも悪い意味でも大変な挑戦でしたが、事業計画からスモールチームでも運営可能な設計システムを構築し、開始から2年半後には月間1億PVのサービスに成長しました。狙い通りに成果を出せたことは、私にとって大きな成功体験ですね。その後のauコマース&ライフはどちらかというとお手伝いのような形でジョインしました。1年半ほどでしたが、良い経験でした。

—【編集部】現在の会社に入社された経緯をお聞かせください。

—【橋本】 千に出会ったのは、Wantedlyで当時の経営層からスカウトがきたのがきっかけです。 実は、当時私は保育のサービスには疎く、幼稚園・保育園業界に全く意識はありませんでした。業界や市場分析を行なっていく中で幼稚園・保育園業界の課題が分かりました。この業界には、楽天やサイバーエージェントのような世の中のスタンダードになる企業がなかったため、DXが進んでおらず、未だに幼稚園・保育園業界の先生たちは大変な状況でした。だからこそこの業界を変え、子育て環境に対して大きな価値を提供できると感じました。開発組織として伸びしろがある組織、利益相反にならないプロダクトを展開していることもあり入社を決意しました。

—【編集部】代表や上長や共同創業者とのエピソードがあればお願いします。

—【橋本】 当時は開発組織がまだ伸ばせずにいたので、私がトップとして入りましたがCTOではなくVPoEとして入りました。勿論、技術を伸ばすということも一つありますが、開発組織の構造改革や教育プロセスの改善がメインでしたので『私は組織改革をする人です』というメッセージの意味でVPoEを提示し、経営層も開発組織を変えるために私に任せるよと言ってくれましたね。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【橋本】 現在は、VPoEとして事業開発、開発組織、採用に関わっています。 元々、開発組織の構造改革や教育プロセスの改善がメインで業務に取り組んでいました。 私が入社した当時は、課題のインパクトと価値提供の優先順位(ロードマップ)が十分にコントロールされておらず、費用対効果の見極めが不十分な開発が多く行われていたので、これまで数多くの施策を行いました。その中でも、見積・振り返りのために費用対効果計測を徹底し、ステアリングコミッティ(ステコミ)で事業戦略からプロダクトの戦略、案件タスクまでの流れを確立し未来のためのロードマップを明確にしました。また過去に無駄なプロジェクトが多かったため、デトックス活動として必要なものに集中することを意識しました。例えば、『はいチーズ!』のECサービスでは、Amazonや楽天のような複雑な機能を排除し、シンプルな決済のみを提供することで、無駄な開発工数を削減しました。今後は、この3年間で採用や教育を通じて事業開発や開発組織の面で成長したメンバーに業務を任せることができるようになったため、事業開発や開発組織の割合を減らし、採用の割合を増やしていく予定です。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

—【橋本】 弊社の強みは、開発メンバーに限らず会社全体がミッション、ビジョン、バリューに共感していることです。また、少子化問題は、私たちが直面する重要な課題であり、その影響は業界全体に及ぶと考えています。幼稚園・保育園業界は、この問題に対処するための最初の入り口であり、業界を発展させることで子供を生みやすい環境を作り出せると信じています。そのインフラを構築することが、我々のミッションであり、やりがいでもあります。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに、答えてください。 答えやすい質問の中に、ちょっとだけ答えづらい質問が混ざってるかもしれませんよ(笑)。

Q1. 好きな漫画は?

A1. エヴァンゲリオン(アニメですが笑)

Q2. 人情派? 理論派?

A2. どちらかといえば理論派

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3. ライス派

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 都会が好き

Q5. 保守的? 革新的?

A5. 保守的

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6. GLAY、MR. BIG、Ado

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7. 楽天時代、大きなバグが見つかり広報から1ヶ月前からリリース告知があった内容を当日キャンセルしたこと。

Q8. 犬派? 猫派?

A8. 猫派

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9. 現実派

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10. イーロン・マスクか堀江貴文

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11. 特になし

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12. 目的意識をずっと持っていて諦めない人

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13. 後悔しないように選択する。

Q14. 休日の過ごし方は?

A14. 家族と過ごすこと

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15. Java

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16. 目的通りの成果が出たとき

Q17. 息抜き方法は?

A17. サウナ

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18. 楽天市場(笑)

Q19. 学んでみたいことは?

A19. 学びではないですが、100年ぐらい先の未来を見てみたい。

Q20. 最後に一言

A20. 百見は一体験に如かず

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【橋本】 会社のモノ作り文化を変えたヒト。会社の開発文化やプロダクトが変えたヒト。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【橋本】 他人事にしない。自分事としてどんな仕事でもやり遂げること。そこに対して腹をくくること。よく他のCTOや採用担当者の方から『千の状況を変えるのは中々大変ではなかったですか』と問われることがありますが、確かに大変です。ですが、だからこそやりがいがあるし、喜びが大きいんです。その為に腹をくくってやるしかないんですよね。それが最終的に成果の大きさにも比例すると思います。


\\ Cuval側のコラボ記事はこちら //


https://cuval.jp/category/interview/

COMPANY
企業 千株式会社



千株式会社にアクション