miiveらしさを築く:miiveのCPOに突撃
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氏名 | 林謙吾 |
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肩書 | 株式会社miive CPO |
出生 | 1991年 |
略歴 | 新卒でリクルートホールディングスに入社。リクルートキャリアにて採用管理サービスや人事評価サービスなどの新規事業開発を経験したのち、LINE社にてスポットワーカー向けサービス「LINEスキマニ」の立ち上げとグロースにプロダクトマネージャーとして従事。2021年4月よりmiiveに参画、CPOとしてプロダクト全般を統括。 |
趣味 | 美味しいご飯とお酒を楽しむこと。 |
特技 | 特技はどこでも寝られることです。 |
—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。
—【林】
リクルートでは、最初に配属されたのはリクルートキャリアでした。実は、あまりエンジニアとしてのキャリアを進めるつもりはなかったんですが、結果的にエンジニアとして配属されました。最初の1年間は、リクルートキャリアの新規事業部で、プロダクトを作るためのエンジニアリング業務に従事していました。新しいプロダクトを立ち上げるために、実際に開発の実務を担当していました。
その後、リクルートテクノロジーズに移動した後も、引き続きキャリア関連の業務を担当していましたが、住まいカンパニーの新規事業にも少し関わることになりました。ここではエンジニアとしての業務に加え、プロジェクトマネージャー(PM)としても活動していました。基本的にやっていることはエンジニアリングやPMですが、扱う領域が異なる形で経験を積んでいました。
その後、2020年7月にLINEに転職しました。当時の状況としては、2020年4月にコロナ禍が始まり、緊急事態宣言が出たタイミングでした。それまで私はリクルートの新規事業部で、プロジェクトマネージャー(PM)やエンジニアリングに関わっていましたが、新規サービスをクローズすることになり、「次に何をしようかな」と考えるようになりました。
その時、リクルート内でいくつかの選択肢を提示されましたが、どれもあまりピンと来なかったのが正直なところです。リクルートでの仕事の進め方はある程度理解していましたし、他の大規模なプロジェクトに関わったとしても、やることはある程度見えていました。ですので、社内での異動も考えつつ、外部でのキャリアを模索することも選択肢の一つかなと思い始めました。
そのタイミングで、自分がリクルートでやりたくてもできなかったこと -特に、日常的にキャリアについて考えられるサービスを作りたいという思いが強くありました。リクルートでは、転職をする時だけ転職サイトに登録し、エージェントを利用するという流れが基本です。しかし、エージェントは営利企業なので、いかに良い条件で転職させるかが重視され、転職させないという選択肢があまりないと感じました。もっと日常的にキャリアについて考え、選択肢を提供できるようなサービスが必要だと感じていたんです。
そんな時に、LINEがチャットツールとして日常的に接触できるプラットフォームであり、かつHR領域にも進出していることが目に留まりました。日常的に接触できる企業で、HR関連のサービスを展開している会社という点で、当時の私にとってLINEが一番魅力的に映りました。そこで、LINEに応募することを決めました。
—【編集部】現在の会社を入社した経緯をお聞かせください。
すぐに正式に入社したわけではなく、1年ほど副業として関わっていました。きっかけとしては、もともとmiiveと直接の関わりがあったわけではなく、YOUTRUST経由で声をかけていただいたのが大きな理由です。
サービス自体にも魅力を感じていましたし、特に福利厚生に関しては自分自身もLINEに在籍していたとき、Yahooとの合併の際に感じたペインポイントがありました。例えば、Yahoo側のカフェテリアプランのようなポイント型福利厚生が導入されたのですが、直感的に操作できない部分があったんです。そのときに感じた違和感や不便さは、miiveが解決できるのではないかと共感しました。
さらに、miiveは福利厚生に留まらず、その先のHR全般に広がる可能性を持っている点も魅力的でした。福利厚生からスタートしつつ、将来的には社員が入社した後も長く働き続けられるようなサポートを提供する、HR領域全般に広がるサービスの奥行きに引かれて、副業として関わり始めました。
正直、LINEにいたときは不満もなく、辞めることを現実的に考えていたわけではありませんでした。続けていく選択肢も十分にありました。ただ、miiveの事業は、30年間ほとんど変わっていない領域に変革をもたらすというミッションに挑戦しており、それに強く惹かれたんです。若い創業者たちが情熱を持って取り組んでいる姿を見て、彼らが挑んでいることがとても尊敬に値すると思いました。
その上で、LINEで安定した生活を続けるよりも、彼らと一緒に挑戦する方がかっこいいと思い、最終的に入社を決めました。彼らがやっていること自体、そして業界の変革に挑む姿勢が、自分にとっても大きな刺激になりました。もし、創業メンバーがもっと年齢が上で、ある程度経験を積んでからのタイミングであれば、もしかしたら入社しなかったかもしれません。
—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?
—【林】
現状、プロジェクトマネジメント業務(PM)としては全体の3割くらいのリソースを割いています。これが主な業務ですね。また、サポート業務に2割ほど時間を使っています。その他、直近では外部とのアライアンス、例えばクーポンやVISAの決済情報を先に処理してもらうといったプロジェクトに3割程度のリソースを割いています。
残りの2割は、miiveの導入企業が増えてきていることもあり、今後の長期的な事業計画やプロジェクトの方向性を考える時間に使っています。これまでは目の前の課題に集中していましたが、今後はもう少し長期的な視点で事業全体を見据えることが必要だと感じています。
—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?
そうですね、miiveの魅力はVISAカードを使ったサービスがメインにありながらも、実際のコアはそこではないという点です。miiveは企業の経営課題や人事課題、さらには組織全体の課題に対して、その会社に合った制度を、工数を低く抑えて簡単に運用できるように提供できるところが非常に大きな強みだと思っています。
これは他の競合企業にはないユニークな部分であり、miiveの最大の魅力だと思います。また、今後は蓄積されたデータを活用して、HR領域やコンサルティングに近いサポートも提供できる可能性があります。例えば、データをもとに組織の改善やHR戦略に対して具体的な提案を行えることは、miiveならではの強みです。
私自身、商談に同席したり、ログや動画を見たりして感じたのは、企業ごとに抱える課題が全く異なるという点です。同じ制度や施策でも、その背景や目的が全く異なる場合が多く、その企業のニーズに合ったサポートを提供しないと、意味のないものになってしまいます。そのため、適切にコンサルティング的なアプローチを取ることや、プロダクト上で課題を選択する機能を活用することで、必要な制度を提供できるのがmiiveの大きな魅力だと感じています。
—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。
Q1. 好きな漫画は?
A1. 漫画は読まないですね。
Q2. 人情派? 理論派?
A2.人情派です。
Q3. パン派ですか? ライス派ですか?
A3.ライスです。
Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?
A4. 都会派です。
Q5. 保守的? 革新的?
A5.わりと保守的です。
Q6. 好きなミュージシャンは?
A6.特にいませんね。
Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?
A7.リクルート時代の1年目にデータを消してしまったことがありますね。
Q8. 犬派? 猫派?
A8.猫派です。
Q9. 現実派? 夢見がち?
A9.現実派です。
Q10. 今、一番会いたい人は?
A10.キャディ株式会社のアキさん
Q11. 仕事道具でこだわっているのは?
A11. スマホですね。Androidを使っています。多くの人がiPhoneを使っているので、Androidの動作確認をするためにも重要です。
Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?
A12.ギバーの人と働きたいです。
Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?
A13.「作った瞬間から負債だよ」と言われたことですね。
Q14. 休日の過ごし方は?
A14.お酒を飲んで過ごすことが多いです。何でも飲みますが、友人と一緒に飲むのが好きですね。
Q15. 好きな開発言語は何ですか?
A15. 特にありません
Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?
A16.無理なことをどう実現するか考える瞬間ですね。
Q17. 息抜き方法は?
A17.お酒を飲むことです。
Q18. 好きなサービスやアプリは?
A18.miiveです!
Q19. 学んでみたいことは?
A19.デザインや社会学、行動心理学など、業務に関連するものから個人的に興味のあるものまで学んでみたいですね。
Q20. 最後に一言
A20.miiveは良いプロダクトを提供しているので、ぜひ導入いただきたいです。また良い人材にもぜひ来てほしいですね。あとは全く関係ない人でも一緒にお酒を飲みたいですね(笑)
—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?
—【林】 miiveというプロダクトに「miiveらしさ」をしっかりと植え付けた人として記憶されたいです。プロダクトに独自の魅力や価値を込めた存在として、そういう風に覚えてもらえたら嬉しいですね。
—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?
—【林】
CTOという役割についてお話しすると、世の中にはいろんなタイプのCTOがいると思います。私の場合、今は技術的な側面を統括する立場にいますが、それだけではなく、顧客との関係を築くのもそうですね、難しい質問ですが、プロダクトマネージャー(PM)を目指す方へのアドバイスとしては、プロジェクトの仕様を考えている時間よりも、実際にプロダクトを成功させるために細かい業務を拾っていく時間の方が多いということです。特にベンチャー企業では、自分の業務範囲を厳密に決めず、必要なタスクを柔軟に拾い上げていく姿勢が大切だと思います。
若いうちからそういった柔軟な働き方を身につけておくことで、PMとしての視野も広がり、成功に近づけるのではないかと思います。決められたことだけをこなすのではなく、プロダクト全体を見渡し、必要なことに積極的に取り組むことが重要です。
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【クレジット】
・取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信
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