不条理や非効率を無くしグローバルテックカンパニーへ!
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氏名 | 深川真一郎 |
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肩書 | 株式会社LegalOn Technologies 執行役員・CTO |
出生 | 1987年 |
略歴 | 横浜国立大学経営学部卒、TIS、Cygamesを経て、2019年5月入社。LegalForceの開発、エンジニアリング責任者、全社開発組織マネジメント業務に従事したのち、2023年4月より現職。 |
趣味 | 漫画、ゲーム、アニメ |
特技 | DJ |
—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。
—【深川】
大学卒業後は、ユーフィットというシステムインテグレーターに入社しました。ー年目に、新人研修が終わった後すぐにTISに出向して、入社した翌年にTISに吸収合併されたので、実質TISが一社目のような状態です。最初はIaaSのクラウドサービスの開発チームに所属し、保守開発に携わった後、システムインテグレーターとして様々なプロジェクトに携わりました。
また、私が入社した2010年頃は、AWSが日本に少しずつ普及し始めていた時期で、その流れに乗って、TISでもAWSを活用したビジネスを展開する機運が高まりました。私はその初期段階から関わって、様々なAWS案件をこなす他、AWSの請求代行のビジネススキームの整理や、AWS技術者を育成するための育成プログラムの策定などを担当しました。その他、プリセールスとして商談に同行し、お客様の課題をヒアリングして提案するなど、テクニカルだけでなくビジネススキルも伸ばすことができたと思います。
そのうち、サービス企画に興味を持ち始め、上司に訴えたところ、新サービスの企画を担う部署へ異動することになりました。その部署では、開発だけでなく、事業計画の作成やサービス企画の検討といった業務に携わることができました。
TISでは本当に様々な経験をさせていただいたのですが、インフラからサーバーサイドまでできるエンジニアがたくさんいる中で、自分の専門性が確立できていないことに危機感を感じるようになりました。結果的に、もっと自分にしかできない部分を作りたいと思い、転職を決意しました。
次に転職したのは、ソーシャルゲームを運営するCygamesでした。Cygamesでは「グランブルーファンタジー」などの人気タイトルを複数生み出していた点、大量のトラフィックをさばくために最先端の技術を駆使していたことに関心を抱き入社を決めました。実際に入社してからは、大手ゲーム会社との協業タイトルのインフラも担当しました。同企業とCygamesの協業は注目度が高く、大量のトラフィックが予想されたため、あらゆる手段を用いて膨大なトラフィックを捌けるシステムを作り上げました。このタイトルのインフラを開発からリリース、その後の運用までほぼ1人で任された経験が、専門性を高めることにつながったと思います。
—【編集部】現在の会社に入社した経緯をお聞かせください。
前職では大規模なチームで開発に携わっていたのですが、次のキャリアを考えたときに少数精鋭のチームで事業の初期フェーズから関わり、自分のレバレッジを効かせることができる環境に挑戦したいと思い、LegalOn Technologiesに入社しました。入社の決め手は大きく二つありました。一つはプロダクトの魅力、もう一つは優秀なメンバーが揃っていたことです。
まず、プロダクトの魅力についてですが、以前のTISやCygamesの中でも契約に携わった経験が何度かありました。その経験を通じて、契約業務に時間がかかることが非常に面倒だと感じていました。法務部に依頼しても、返答が遅れがちで、ビジネスの進行を妨げることが多かったのです。そんな中、私が転職活動をしていた時に、話を伺った当時正式リリース前のファーストプロダクトであるAIレビューサービス「LegalForce」は、契約書を瞬時に自動レビューし、リスクの見落としを防いで条文の修正案を提案するものでした。前述の業務で契約に携わった経験から、これは絶対に売れると思いました。
また、メンバーについても、代表の角田を筆頭に、開発専任の弁護士や大手IT企業出身のエンジニア、法律に関する知識を持った営業など、プロフェッショナルで非常に優秀な人材が揃っていました。この二つの要素が揃っていたことが、私にとっての決め手となりました。
—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?
—【深川】
現在は、CTOとしてプロダクト開発における全責任を負うとともに、円滑に開発が進むよう制度や仕組みづくり、採用や組織の環境改善に取り組んでいます。
特に、開発の仕組みづくりのところで大事にしているのは、「不条理・非合理・非効率の撲滅」です。これは、SREのプラクティスである「トイルの撲滅」を発展させたものです。「トイルの撲滅」とは、手作業で繰り返し行うルーティン作業を自動化するという概念です。私は、このプラクティスがとても好きで、エンジニアリングを行う際のモチベーションの源泉でもあります。私は自分自身をとても怠惰な人間だと思っていますが、だからこそ無駄な仕事を極力減らしたいと考えています。そのため、「不条理・非合理・非効率の撲滅」をモットーに、CTOとして合理的な意思決定を行いながら、従業員から見て不条理に感じられる機会を極力ゼロにすることを目指して各種業務に取り組んでいます。
—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?
弊社の事業には大きく二つの魅力があると考えています。一つは「リーガル」というドメインそのものの魅力です。もう一つは、グローバルにおけるオポチュニティの大きさです。
まず、リーガルドメインについてですが、ほとんどの国では法律が社会の基盤となっており、それに従わなければならないという現実があります。法律は日常生活だけでなく、企業運営においても必ず関与してくるため、非常に大きな潜在的マーケットサイズを持っています。このマーケットには、DXが進んでいない、専門知識を持つ人材の確保が難しい、リスクの見落としによるトラブルなど多くの課題が存在しており、それを解決する余地が非常に大きいです。
さらに、リーガルドメインは日本だけでなく世界中で共通の概念です。多くのWebサービスが海外から日本に輸入される中で、リーガルテックに関しては日本が世界のトッププレーヤーと同水準であり、AIレビューにおいては日本がトップと認知されています。最近のイギリスの調査会社であるFuture Market Insight Inc.が行った「LegalTech Market」調査のレポートでも、日本のAIレビューは世界で最も進んでいると評価されています。
実際、そのレポートによると、各国のリーガルテック市場の中で日本は10.3%のシェアを持ち、USよりも高い割合を占めています。市場は今後さらに発展していくと予想されており、この成長は非常に有望です。
こうした広大なマーケットにおいて、グローバルに挑戦できるオポチュニティがあることは非常に魅力的です。
—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。
Q1. 好きな漫画は?
A1. キングダム
Q2. 人情派? 理論派?
A2.これでいうと人情派ですが、感情派や情熱派だと思います。
Q3. パン派ですか? ライス派ですか?
A3. パンです。
Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?
A4. 都会派でしたが、年々田舎派になっている気がします。
Q5. 保守的? 革新的?
A5. 革新的です。
Q6. 好きなミュージシャンは?
A6.あまり特定のミュージシャンに拘らないですが、強いて挙げるとしたら不可思議/wonderboyです。
Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?
A7.本番データベースを壊してしまったこと。取引先の商談に遅刻して上司から怒られたこと。
Q8. 犬派? 猫派?
A8. 圧倒的に猫派です。
Q9. 現実派? 夢見がち?
A9.夢見がちですね。
Q10. 今、一番会いたい人は?
A10. いないですね。
Q11. 仕事道具でこだわっているのは?
A11. 強いて言えば、スマホです。
Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?
A12. 個人的には、プロフェッショナルな方と仕事したいです。
Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?
A13.ビジネスはスピード。
Q14. 休日の過ごし方は?
A14.大体、家でゲームしています。
Q15. 好きな開発言語は何ですか?
A15. 言語に拘りはありませんが、強いて言えばRubyです。
Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?
A16.大きな期待を寄せられた時。他の人とは違うことをした時。
Q17. 息抜き方法は?
A17.ゲームです。
Q18. 好きなサービスやアプリは?
A18.一つ挙げるならSpotifyですね。
Q19. 学んでみたいことは?
A19. 最も関心があるのはシステムコーチングという分野です。このシステムコーチングをプロダクト開発に応用することに多くの可能性を感じているので、システムコーチングを専門的に学びたいと考えています。
Q20. 最後に一言
A20.LegalOn Technologiesは非常に野心に溢れており、歴史に名を刻める会社です。歴史に名を刻みたいレジェンドになりたい人にはおすすめです。
—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?
—【深川】
経営陣からの目線とメンバーからの目線で二つあります。経営陣からの目線で言うと、世界トップのリーガルテックカンパニーした人として記憶されたいです。そのために、強靭な開発組織を築き上げ、テック・プロダクトカンパニーの基盤を作ることが必要です。「深川がいたからこそ、ここまでできた」と認知されるよう、土台作りを成し遂げたいです。
メンバーからの目線で言うと、「不条理・非合理・非効率の撲滅」をした人として記憶されたいです。グローバル化や技術の進歩により、世の中に日々新しいものが生み出され、また求められるスピードが高速化しています。そんな中、今までのやり方でイノベーションを起こすことは困難に近いですし、世界に通用するにはほど遠いです。世間の潮流に流されるのではなく、巻き起こすために、今までの業務も変えていく必要があります。メンバー達も新たな価値を生み出せるように不条理や非効率をできるだけ排除し、働きやすい環境を作っていきたいと思います。
—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?
—【深川】
描いたキャリアを実現させるためには、やるべきことを一つ一つ完遂し、常に周囲の期待を超える成果を出し続けることが大切だと考えます。また、成果を最大限出し切るためには、自分に合う会社選びが重要です。私自身、LegalOn Technologiesに入社する前に代表の角田と面会し、代表としての今後の戦略や目標を直接聞きました。
また、もう一つ具体的なことを挙げると、「鬼滅の刃」という漫画がありますが、その中で「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という言葉があります。自分の人生なので、自分が考える理想の世界を常に考え、そのために行動するというビジネスにも通じる含意があると思っており、私の好きな言葉です。自分が主人公になって行動に起こすことで、自分に大きなバリューが生まれるのではないかと思います。
\\ Cuval側のコラボ記事はこちら //
https://cuval.jp/category/interview/
<取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信>
<提供/株式会社グロースウェル>
企業 | 株式会社LegalOn Technologies |
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