「当事者意識を持つことが成長の鍵」──執行役員CPOが語る、プロダクトと組織を牽引するリーダーシップ

202view
トップ > インタビュー 一覧
氏名 山村文人
肩書 株式会社バトンズ 執行役員CPO
略歴 日本ユニシス(現BIPROGY)にて、多数のシステム開発プロジェクトに参画し、上流工程~開発・保守を経験。2018年4月にアンドビズ株式会社(現バトンズ)に参画し、バトンズのローンチ・数多くの新機能開発に携わる。2022年4月にエンジニア組織のマネージャーに就任。2023年10月に執行役員に就任、プロダクトを担当。
趣味 フットサル
特技 体内時計の正確性

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【山村】 新卒で入社した日本ユニシス(現BIPROGY)は、金融系や官公庁のクライアント向けに受託開発を行うSIerでした。私は社内のフレームワーク開発や生産性向上のためのツール開発を担うチームに所属し、社内で利用できるツールの提供や技術支援を行っていました。若手の頃は、設計書からコードを自動生成する「ジェネレーター」の開発にも携わり、現場への適用支援も行っていましたね。

入社後最初の5年間は主に社内向けのツール開発や技術サポートがメインで、現場に出ることは少なかったのですが、その後、非常に大規模なプロジェクトに参画する機会が訪れました。プロジェクトは非常に厳しい状況で、協力企業のメンバーが体調不良で休むことも多く、顧客からの要求も厳しいものでした。そのハードな環境の中で150%の力を注いで働き、仕事のやりがいを強く感じることができました。

プロジェクトが一段落した後は社内に戻り、新しい技術の調査や、その技術をどのように適用できるかを検討する業務に携わりました。

—【編集部】現在の会社を入社した経緯をお聞かせください。

大規模なプロジェクトが一段落した後、社内に戻り、新しい技術の調査や適用方法の検討を行っていました。最新技術が次々と登場する一方で、すぐに社内へ導入できないもどかしさを感じることが多かったです。 そのような中、スタートアップの働き方に触れる機会があり、“おしゃれなカフェで私服で仕事をする”といった自由でフレキシブルな雰囲気の中で自由な発想を持って新しい技術を活用して働くことに惹かれるようになり、転職を考えるようになりました。

当初、特にM&Aに強い関心があったわけではありませんでしたが、創業メンバーと直接お会いし、その熱意やビジョンに強く惹かれました。最初は「M&A」に対してややネガティブな印象もありましたが、話を聞く中で、それが単なる会社の売り買いではなく、社会貢献の一環として過去のM&Aの流れにおける課題をDXしようとする姿勢に共感し、興味が湧きました。このような考え方に強く魅力を感じ、入社を決意しました。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【山村】 そうですね、ざっくり申し上げると、現在の業務はCPOとしてのプロダクトマネジメントや、GMとしての運営やピープルマネジメントが中心です。今年度は特に組織力強化に重点を置いており、今後もリソースを割いていく予定です。具体的には、採用活動に全体の約1割を、そして中長期の戦略策定にも1〜2割を割いています。自身の開発業務には約1割、プロダクトマネジメントとして仕様の検討や他のエンジニアとの調整に約3割を使っています。

さらに、組織における各種プロセスの改善構築や方針策定も担当しており、今年度は特にセキュリティ強化にも注力しています。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

事業の魅力は、「正しいことを胸を張ってできる」という点が大きいですね。社会に貢献し、お客様を第一に考えた事業展開をしていることに誇りを持っています。特に、後継者不在が課題となっている127万社もの企業がある現状で、私たちのサービスがその市場にアプローチできるのは大きな強みですし、困っている方に手を差し伸べられている実感があります。

また、お客様から感謝の言葉をいただく機会が多く、そのたびに日々の仕事に対する誇りを感じます。こうしたフィードバックをいただけることは、働く上で非常に大切であり、結果的に事業の強みになると考えています。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1. スラムダンクと最近は呪術廻戦です。

Q2. 人情派? 理論派?

A2.理論派です。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3.ライス派です。

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 住むなら都会ですが、定期的に田舎に行きたい願望はあります。

Q5. 保守的? 革新的?

A5.出来ているかは別として革新的です。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6.よく聴くのは、Official髭男dism

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7. データベースの操作の対応でミスが生じて、本番がしばらく止まってしまったことですね。

Q8. 犬派? 猫派?

A8.猫好きなんですがアレルギーでして、犬を飼っています。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.夢見がちですね。仕事モードでは、現実派です。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10. 一緒に暮らしていますが、2歳の息子に今すぐにでも会いたいですね笑

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11. あまり道具には拘らないですが、最近生成AIは活用していますね。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12.前向きで前のめりに仕事をする人。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13.そうですね、前職で新人の頃に経験した出来事が一番心に残っています。あるとき、自分が担当していた部分で、コードが突然動かなくなってしまったんです。「何も触っていないのに動かなくなった」と上司に報告したところ、かなり叱られてしまいまして……。「エンジニアなら『動かなくなった』だけで終わらせるな」という厳しい言葉をいただきました。その意図は、きっと「他責にせず、まずは自分で調べてみなさい」ということだったと思います。今振り返ると、その教えの大切さがよくわかりますし、心に強く残っているエピソードですね。

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.子供が楽しめそうな場所に一緒にいくことが多いですね。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15. Rubyです。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16. 課題解決やデータ分析ですね。例えばKPIが設定されていて、その課題に対する解決策を自分で考えてプロダクトとして実装し、それがうまくはまって数値が大きく改善されたときは、やはり燃えるというか、とても嬉しいですね。

Q17. 息抜き方法は?

A17.外に出かけることとYouTubeで宇宙系の動画を視ることです。

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18.Dify(デファイ)

Q19. 学んでみたいことは?

A19.やはりAIの分野は、実用的な知識を取り入れて、プロダクトに活かしていきたいですね。

Q20. 最後に一言

A20.一緒にバトンズで働きましょう!

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【山村】 やはり「BATONZ」というプロダクトが世の中に浸透し、多くの方に役立つ存在として認識されることを目指しています。そのプロダクトに深く関わった人物として記憶されたいですね。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【山村】 私のようにエンジニアからCPOやGMを目指す方には、まず「自身が楽しんで仕事に取り組むこと」の大切さを伝えたいです。また、当事者意識を持ち、自分が会社やプロダクトをより良くしていく先陣を切る姿勢が重要です。自分の仕事を自分ごととして捉え、意識的にリーダーシップを発揮することが、成長につながると感じています。


\\ Cuval側のコラボ記事はこちら //


https://cuval.jp/category/interview/


【クレジット】

・取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信

【スポンサー】

・エンジニア組織のハードシングスのご相談は「株式会社グロースウェル

COMPANY
企業 株式会社バトンズ



株式会社バトンズにアクション