ヘッジホッグ・メドテックの成長と成功を支えるCTOに聞く!

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氏名 木村正宏
肩書 株式会社ヘッジホッグ・メドテック CTO
出生 1979年
略歴 2003年にSIerに入社してサーバ管理やSEを担当。2010年から楽天グループ株式会社にて、エンジニア、PM、PdM、テックリード・マネジャーとして新規事業の立ち上げや楽天市場で開発・運用に従事。2020年からDXのスタートアップにて、プレイングマネージャーとして従事。
趣味 ゴルフ
特技 ないです。

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【木村】 最初に働いた会社は、主な業務形態がプリンタの保守業務やIBMのコア・パートナーとして運用系が多かったのですが、ちょうど業務の幅を広げるタイミングで新しいITエンジニアを育成して事業を拡大していくタイミングで参画することができました。最初の仕事はサーバー管理者として働くことでした。

ゼロックスの基幹システムのサーバー管理者として、何千台ものサーバーを毎日目視でチェックし、ディスク交換やバックアップを取り、バッチ処理の管理や基幹システムの入れ替えなどを行いました。最初はプログラムを書く仕事を希望していましたが、サーバー管理者としての経験も非常に有益だったと感じています。スタートアップでは得られない経験を積むことができました。

その後、やはりプログラミングをしたいという思いが強くありましたので、友人がいた小さな受託のスタートアップに入りました。「給与も安くていいから、プログラミングを存分にやらせてくれ」とお願いして、そこでプログラミングを本格的に開始しました。

私は大学も二浪しており、他の人に遅れを取っていると感じていました。そのため、一時期はほぼ寝ずにプログラミングに没頭し、スキルを高めました。小さな会社でしたのでフルスタックエンジニアとして、インフラのOSインストールやサーバー構築など、幅広い業務を経験しました。この経験が現在の私につながっています。プログラミングだけでなく、上流工程の要件定義やプロジェクトマネジメントも担当するようになりました。

途中からヤフー(現LINEヤフー株式会社)に常駐するようになり、日中はヤフーで働き、夜は会社に戻り、請負開発を行うという生活をしていました。ヤフーでは、当時日本No.1のポータルサイトの運営に関わり、不動産サービスの開発を担当しました。地図を使った不動産探しのページをゼロから作りました。自身のスキルも上がってきたこともあり、楽天に入りました。楽天では、新しいサービスの立ち上げチームに所属し、後に楽天市場のフロントエンドのマネージャーとして働きました。ここで、メガベンチャー企業の環境で多くの経験を積むことができました。

特にテストや設計の重要性を学び、細部にわたる設計や要件調整の経験を積みました。また、マネージングのスキルや成長のために頑張るマインドも培いました。

一通りの経験を積んだ後、自分でサービスを作りたいという思いが強くなり、次にスタートアップの経験をしようと考え、楽天の友人が立ち上げたCO-NECTという会社に入りました。しかし、入ってから「自分で会社を立ち上げたほうが良い」という思いが強くなり、自分の会社を立ち上げました。

自分の会社を立ち上げた理由は、自分の考えたサービスやプロダクトを提供したいという思いと、アイデアはあるけれどIT技術がない情熱を持った人たちをサポートしたいという思いでした。

—【編集部】現在の会社を入社した経緯をお聞かせください。

ちょうど私が会社を辞めたタイミングとヘッジホッグの立ち上げのタイミングが重なっていたんです。そのタイミングで業務委託の仕事を始めようと思っていたところ、共通の知り合いを通じてヘッジホッグから連絡がありました。最初は業務委託として要件定義を手伝うつもりでしたが、徐々にプロジェクトに深く関わるようになり、また経営陣の川田さんや石坂さんとの相性も良く、この会社に正式に入社することを決めました。

プロダクトに惹かれた理由は、治療用アプリが医療機器として薬事承認を受け保険適用され、病気を治す薬と同じように提供できるという点でした。これが非常に画期的だと感じました。また、川田さんや石坂さんと話していると、非常に前向きで相性が良さそうだと感じ、一緒に働くのが楽しいと思ったのも大きな理由です。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【木村】 業務は主にプロジェクトマネジメントが20%、開発が30%、PdM(要件調整など)が30%、組織作りや開発計画が15%、そして薬事対応が5%という割合で行っています。薬事対応に関しては、製品を市場に出すための準備が必要で、品質管理システム(QMS)などの要件を満たすための開発体制を整える必要があります。これらの業務は今後増えていく見込みです。また、ミーティングの時間も含めて、業務には波があり、現在は要件定義や組織作りに重点を置いている時期です。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

私たちの事業の一番の魅力は、未開拓の分野に挑戦していることです。2014年に薬事法が改正され、ソフトウェアのアプリも薬と同じように薬事承認を取れるようになりました。しかし、この分野はまだ新しく、法律改正から約10年しか経っていません。その間に薬事承認を取得したプロダクトはわずか3つしかありません。各社がこの分野に参入しているものの、ゴールに到達したサービスは非常に少なく、まさに未開拓の領域です。これまでアプリやサービスが治療用として認定されることはなかったため、この分野での取り組みは非常にやりがいがあります。ヘルスケア系のアプリは多く存在しますが、私たちの事業は命題をもって人々の役に立つという大きな意義があります。これが他のサービスとは全く異なる点であり、私たちの事業の魅力だと感じています。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1. 好きな漫画は沢山あるのですが。その中でもドラゴンボールが一番好きです。実は初めて買った漫画はドラゴンボールでした。

Q2. 人情派? 理論派?

A2.多分、人情派ですね。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3.ライス派です。

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. どっちも好きです。

Q5. 保守的? 革新的?

A5. 革新的ですが、石橋を叩くタイプです。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6.ニルヴァーナ、グリーン・デイ、オフスプリング、Hi-STANDARD

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7.本番サーバーの共通の設定ファイルを消してしまったことですね。

Q8. 犬派? 猫派?

A8.どっちも好きです。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.夢を見ながら現実的に達成できる方法を考えます。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10.いないです。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11.パソコンです。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12.ポジティブで何でもチャレンジできる人

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13.先輩から言われた『感謝は後輩に引き継げ』という言葉

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.家族と過ごしたり、ゴルフに行ったり、野球観戦しながらお酒を飲むこと。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15.PHPとjavascriptです。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16.みんながやれないようなことを解決しなければいけない時。

Q17. 息抜き方法は?

A17.サウナ

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18.17年前くらいにZOZOTOWNのトップページもFlashで作られていて、非常に斬新でした。当時のZOZOTOWNのトップページは、バーチャルショッピングモールのような構成で、その中にいろんなブランドショップが表示されるというものでした。各ショップの名前がアニメーションで表示されるなど、非常に面白いデザインで遊び心がありました。

Q19. 学んでみたいことは?

A19.たくさんありますが、生成AIをオリジナルで作りたいです。

Q20. 最後に一言

A20.飲みに行く人を探してます(笑)

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【木村】 そうですね、私が目指しているのは、誰が抜けても、誰が入っても同じクオリティで業務が進められるような強固なチームを作り上げることです。自分自身が目立つ存在になりたいというよりも、会社の土台や基盤をしっかりと築き上げた人として記憶されたいです。私は、強いチームを作り、会社全体の成長と成功を支えることを重視しています。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【木村】 CTOを目指す方や独立を考えている方に対して、私からのアドバイスは「どんどんチャレンジすること」です。チャレンジをすることで、自分に何が足りていて、何が足りていないかが明確になります。それを的確にキャッチアップし、補いながら進んでいくことが重要です。

一番良くないのは、理想の状態だけを追い求めて現場で自分を試さないことです。本を読んで知識を得ることは重要ですが、それだけでは不十分です。技術の高さや低さに関係なく、現場で実際に挑戦することが大切です。私は、チャレンジすることで成功を勝ち取っている人が多いと感じています。何事も、まずはチャレンジしてみることが一番だと思います。


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<取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信>

<提供/株式会社グロースウェル>

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