フリーランスからCTOへ:スマートスライド社CTOが語るキャリア道

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氏名 辻将幸
肩書 株式会社スマートスライド CTO
出生 1993年
略歴 ゲームクリエイター専門学校卒業後、アプリコットに新卒入社し、開発エンジニアとして複数のプロジェクトに参加。その後フリーランスエンジニアとして活動し、FromToのCTOを経て、現在はスマートスライドのCTOとして組織構築とプロダクト開発に従事。
趣味 VTuberの配信を視ること
特技 ハマったことはとことんできる。

取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信

—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。

—【辻】 ゲームが好きという気持ちから、ゲームを作ってみたいという思いが芽生え、ゲームクリエイター専門の専門学校に通い始めました。そこで、ゲームを通じてプログラミングを学ぶ中で、ゲームがどのように動くのかを理解しました。しかし、その過程でゲームを作るというよりも、プログラミング自体に魅力を感じるようになりました。その後、様々な会社のプログラミングの仕組みに興味を持ちました。1社の企業で一つの開発をする選択肢ではなく、様々な会社に出向し、様々な案件に携わることができる株式会社アプリコットに就職しました。入社後は、開発エンジニアとして、準大手建設会社の資産管理システムや統合アプリの開発、さらには某メガバンクのシステムにも関わる機会を得ました。

その後にフリーランスとしての活動を始めました。さまざまな現場で技術を学びたいという気持ちがきっかけでした。1社目のアプリコットでは、大手企業の案件を経験する中で、WebシステムやIoTなどの最新技術に興味を持ち始めました。これらの分野を学ぶためには、自ら積極的に動く必要があると感じ、会社を辞めてフリーランスの道に進むことを決意しました。また、以前からフリーランスのコミュニティに参加しており、そこで知り合ったエージェントさんから案件をいただいていました。

株式会社FromToにジョインしたのは、株式会社FromToの代表とフリーランスのコミュニティで出会い、前身の会社のタイミングから一緒に関わったことがきっかけですね。彼とは、地方と都会を繋ぐようなサービスを立ち上げたいという話をしていて、その実現方法について毎週日曜日に集まり、事業を構想していました。その後、私はエンジニアとして彼のチームにジョインし、最終的には取締役CTOにまで昇進しました。当時は進捗管理の統制が取れてなくプロダクトがいつまでも完成しなくリリース時期が数ヶ月遅れるのが当たり前の状況でした。ビジネスサイドからの不信感を感じたことをきっかけに、開発体制の改善案を代表に提案したところ、マネージャーに抜擢されました。実際にマネージャーになってからは、プロジェクト管理ツールの選定や運用方法、スクラム開発導入など試せることはすべて試しました。その結果、リリース時期の安定化が達成できたことで自信がつき、自らCTOになりたいと表明しました。 マネージャーとして開発に携わっていくうちに、楽しさや面白さを知ると同時に、エンジニアが適切に評価される組織を構築したいという思いが芽生え志願しましたね。

—【編集部】現在の会社に入社した経緯をお聞かせください。

創業前から一緒に活動していました。元々、代表の白幡とは同じプログラミングスクールで出会いました。私は当時、週末限定でJavaの講師の仕事をしており、教え方を学ぶために個人的にプログラミングスクールに通っていました。そのスクールで白幡とも出会ったのです。カリキュラムを通してやり取りしていく中で、白幡と仲良くなりました。彼から自身で作りたいサービスがあるという話を聞いて、彼の情熱に触れたことがきっかけで、一緒にサービスを立ち上げたいと思うようになりました。

月に1回、渋谷のレンタルオフィスを借りて、お客様の課題を抽出する作業から始めました。その後、SmartSlideの現在のサービスに至るまでに2、3回、プロダクトを作り直す過程がありました。この段階では私は副業として、週に2、3日のペースで関わっていました。そして、本格的に会社としてプロダクトを開発することを決めた際、白幡からCTOの打診を受け、2021年6月に正式にジョインすることになりました。

—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?

—【辻】 開発が9割を占めていますね(笑)。実装に加えて、アーキテクチャ設計や要件整理やデザイナーとフロントエンドの方のレビューも行っています。残りの1割は、経営戦略を中長期的にどのように進めていくかを組み立てています。

—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?

弊社の文化の特徴として、『振り返り文化』、『価値にこだわる』、そして『Why now』を大切にしています。例えば、振り返り文化では、週に1度、ビジネス側と開発側の全員が集まり、振り返りを行っています。この取り組みは、会社の初期段階から行われており、社内外で起こっている課題や問題を改善する仕組みとして役立っています。

—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。

Q1. 好きな漫画は?

A1. 少しマニアックですが、寄宿学校のジュリエット

Q2. 人情派? 理論派?

A2. 理論派です。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

A3. ライス

Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?

A4. 都会

Q5. 保守的? 革新的?

A5. 革新的です。

Q6. 好きなミュージシャンは?

A6. VTuberのHIMEHINA

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

A7. 一番のやらかしは、本番障害中に調査するためのログを消してしまったこと。

Q8. 犬派? 猫派?

A8. 猫派ですね。

Q9. 現実派? 夢見がち?

A9.間ぐらいですが、どちらかというと現実派ですね。

Q10. 今、一番会いたい人は?

A10. 未来の老後の自分に会ってみたいですね。自分の人生が本当に幸せだったのか悔いの無い人生だったか聞いてみたいです。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

A11. 椅子

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

A12. お互いに成長し合える関係性のある人。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

A13. 新人の頃にもしかしたら将来社長になっているかもしれないし人生何があるかわからないから楽しんだよねと言われたこと

Q14. 休日の過ごし方は?

A14.ひたすらゲームです。今はファーストパーソン・シューティングゲームですね。

Q15. 好きな開発言語は何ですか?

A15.最近だとTypeScript。昔だったらC++が好きですね。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

A16.生産性のある議論をしている時。そういう時は面白いです。

Q17. 息抜き方法は?

A17. 紅茶花伝を飲みながら散歩をすることです。

Q18. 好きなサービスやアプリは?

A18.YouTube

Q19. 学んでみたいことは?

A19.Apple Vision Proの世界観を見据えた上で何ができるのか見てみたいです。

Q20. 最後に一言

A20. KISSの法則(Keep it simple, stupid.)は自分の軸としてあります。

—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?

—【辻】 弊社のエンジニア組織で働いたら、開発組織の文化を通じて、本質的な考え方や価値観をアップデートし、一つの会社に限らずどの会社でも通用する思考力を育てること、さらにエンジニアとしての技術力やコミュニケーション力を向上させ価値を自ら生み出せる人材を輩出する環境を充実させたいと考えています。そして、その場所を創り出した第一人者として記憶されたいです。

—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?

—【辻】 CTOは目指すべきものではなく、勝手になっているものだと思います。好き嫌いに関係なく、現在の課題や遂行すべき業務に対してどれだけ熱心に取り組むかが重要だと考えています。その過程で自身のキャリアに影響を与える人との出会いがあるかもしれませんし、さまざまな経験を通じてキャリアを築いていくことができると思います。


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