福岡発ITベンチャー企業代表が語るキャリアの舞台裏
トップ > インタビュー 一覧 |
---|
氏名 | 大谷祐司 |
---|---|
肩書 | ホライズンテクノロジー株式会社 代表取締役CTO |
出生 | 1980年 |
略歴 | サイバーエージェントのネット広告部門で開発組織を立ち上げたのち、2013年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。マーケティング部門のDXを推進したのち、3つの新規サービス立ち上げを行う。2018年よりサーキュレーション社に参画し、取締役CTOを務める。2022年にホライズンテクノロジーを創業して代表取締役に就任。 |
趣味 | 乗り物全般が好きで、よく車やバイクに乗っています。 |
特技 | 無し。 |
—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。
—【大谷】
最初の会社ではシステムエンジニアとして4年間働き、様々な開発プロジェクトに参加しました。それと並行して、社外でもさまざまな活動に取り組んでいました。一つは、当時リクルートで働いていた長井さん(現アールナイン社代表)と共に就活支援の団体を立ち上げて、運営を行っていたことです。もう一つは、自身でWebを自動的にクロールするシステムを開発してSNSで公開していました。このシステムを活用したいとサイバーエージェントの方から連絡をいただき、売却することになりました。
リクルートエージェント時代
長井さんと起業をする準備を進めていたのですが、その事業をリクルートエージェントで立ち上げたいというお話しをいただき、リクルートエージェントに入社しました。そこで主力である転職支援サービスを提供する範囲を広げるため、簡易電話面談による幅広い領域へのサービス提供を行うというスキームを作りました。私自身は事業立ち上げの担当として、営業からオペレーション設計、組織マネジメントまで幅広い経験をさせてもらいました。
サイバーエージェント〜トライフォート時代
約1年半後、サイバーエージェントの臼井さん(現在はインタラクティブ社代表)から声をかけていただき、サイバーエージェントに入社しました。実は、私が個人で開発したシステムをサイバーエージェントに売却した後、そのシステムを活用した結果として、かなり業績が伸びたそうです。その成功を受けて、サイバーエージェントの広告事業部にシステム部門を作ることになり、私に声がかかりました。当時、広告部門には約400人の営業がおり、私はその中で最初のエンジニアとしてジョインしました。最初は何もない状態から始めましたが、社内ポータルサイトを開発し、幅広い業務をシステム化することに着手しました。最終的には、子会社の技術責任者として約20人の開発組織を率いることになりました。
サイバーエージェントでは5年間働きましたが、もっとハードな環境で自分を試したいと考え、新しく立ち上がったトライフォートにジョインし、エンジニアとしてソーシャルゲームの開発に携わりました。
インテリジェンス(現パーソルキャリア)〜スカイディスク〜サーキュレーション時代
サイバーエージェント時代にお世話になったインテリジェンス(現在はパーソルキャリア)の鳴釜さん(TECH PLAYの創業者)から新規事業を立ち上げるので声をかけていただきました。当時、インテリジェンスには約4000人の社員がいましたが、エンジニアは1人もいませんでした。サイバーエージェントと同様の環境で最初のエンジニアとしてジョインし、開発組織を立ち上げました。インテリジェンスでは、エンジニア向けの情報共有サービス『TECH PLAY』の立ち上げや、オープンイノベーション支援の『eiicon』、転職サービス『ミイダス』の開発に携わりました。新規事業部門の技術責任者として、エンジニアが活躍できる組織づくりにも取り組みました。
その後は、AI・IoTなどの先端技術に興味があったため、その領域で勢いのある株式会社スカイディスクにCTOとしてジョインしました。福岡に移住する決断もこのタイミングでしたね。約1年後、スカイディスクを離れ、副業で関わっていたサーキュレーションに取締役CTOとしてジョインし、エンジニア組織の構築を担当しました。
ミイダス時代
インテリジェンス時代に力を注いでいたミイダスという転職サービスを、共に開発していたメンバーから連絡をもらったことがきっかけでした。ミイダスは飛躍的に成長しており、エンジニアチームも70名を超える規模になっていました。このタイミングでエンジニア組織をまとめる人材を採用して、よりサービス開発を加速させたいという話をいただきジョインすることにしました。CTOとしてまずは開発組織のビジョンをつくり、そこからマネジメント体制やメンバー育成の仕組み、エンジニアが挑戦できるミッションづくりを行いました。
その過程の中で「より幅広い組織に対して、自分のこれまでの経験を発揮して貢献したい」という思いが強くなり、ミイダスを離れて起業することにしました。
—【編集部】現在の会社を創業した経緯をお聞かせください。
きっかけは、株式会社CONOCの代表である山口さんと出会い、CONOC社の技術顧問に就任したことでした。当時、ミイダスのCTOと並行してCONOC社で技術顧問も務めていました。次のステップを考えていた時期に、CONOC社のCTOが辞めるタイミングでCTOとして声をかけていただきました。しかし、自分自身が幅広い組織に対して価値を提供したいという思いがあったため、CONOCには社外CTOとして関わらせていただくことになりました。プロダクト開発からチーム作り、テクノロジーを活用した事業戦略の策定まで幅広く担当しています。その過程の中で、会社として活動することでより多くの組織に価値を提供できると思い、また福岡でチャレンジしたい人がたくさん集まる会社を作りたいと思うようになり、起業を決意しました。
—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?
—【大谷】 現在は、主にクライアントワークに7割の時間を費やしています。技術顧問や開発プロジェクト責任者などの役割を担当しています。残りの3割は、社内のメンバーの相談に応じたり、社内制度の策定に携わったりしています。
—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?
メンバー同士の仲が良く、助け合いの文化が浸透していると感じています。与えられたミッションだけでなく、他のメンバーが躓いたり、プロジェクトが佳境にある場合にも、お互いにサポートし合っています。このような相互サポートの姿勢が、良好な関係性を築き、みんなで協力しながら成長していこうという一体感に繋がっていると思います。
—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに答えてください。
Q1. 好きな漫画は?
A1. エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝
Q2. 人情派? 理論派?
A2. 理論派でもあり人情派でもあります。
Q3. パン派ですか? ライス派ですか?
A3. ライス派ですね。
Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?
A4. 都会です。
Q5. 保守的? 革新的?
A5. 革新的でありたいと思います。
Q6. 好きなミュージシャンは?
A6. LUNA SEA
Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?
A7. パっと思いつかないですね
Q8. 犬派? 猫派?
A8. 犬派
Q9. 現実派? 夢見がち?
A9.難しいですね。夢見がちかな。
Q10. 今、一番会いたい人は?
A10. イーロン・マスク
Q11. 仕事道具でこだわっているのは?
A11. モニター
Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?
A12. とんでもないことを言う人と一緒に仕事するとインスピレーションが湧きますね。
Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?
A13.サイバーエージェントの藤田社長がインターネット産業で一番大事なのは人であるから人に投資するとずっと言っていたのはすごい印象に残っています。人がいてこそ事業が成り立つことをそこで学んだ気がします。
Q14. 休日の過ごし方は?
A14.子供たちと出かけています。
Q15. 好きな開発言語は何ですか?
A15.Go
Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?
A16.メンバーが何か成し遂げて喜んでいる瞬間が一番燃えますね。
Q17. 息抜き方法は?
A17. 仕事ですね。
Q18. 好きなサービスやアプリは?
A18.パっと思いつかないですね。
Q19. 学んでみたいことは?
A19.最近法律に興味があるので、法務周りを学んでみたいです。
Q20. 最後に一言
A20. これまでのキャリアを振り返っても本当に運が良かったと思っています。素晴らしいメンバーに囲まれながら日々過ごすことができているので本当に幸せだなと思いながら過ごしています。
—【編集部】現在の会社で何を成したヒトと記憶されたいですか?
—【大谷】 会社の仲間たちから、ホライズンテクノロジーを通じて成長できた・ワクワクできた・チャレンジできたという組織を作ったヒトとして記憶されたいです。
—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?
—【大谷】 私が今のキャリアを築けたのには、2つの理由があります。1つは、色々な人と接点を持ち、良い関係を築けたことです。ですから、より多くの人と接することが重要だと思います。もう1つは、0→1の環境に飛び込むことを恐れないことですね。起業やこれまでのチャレンジも毎回不安でしたが、失敗しても全てが終わるわけではありませんし、そこで学んだことを次に活かせると思います。また、チャレンジすれば、より面白いキャリアを引き寄せることができると思いますね。
\\ Cuval側のコラボ記事はこちら //
https://cuval.jp/category/interview/
<取材・撮影・文/平林宏城 企画・構成/大芝義信>
<提供/株式会社グロースウェル>
企業 | ホライズンテクノロジー株式会社 |
---|