エンジニアがプロダクト作りに主体的に関わり、あり方を変えていきたい!
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氏名 | 田辺純佳 |
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肩書 | 株式会社うぐいすソリューションズ 代表取締役 |
出生 | 1994/04 |
略歴 | シード期スタートアップからコンサルティングまで、業務委託で幅広い案件を経験。TypeScript(React.js、NestJS)を用いたアプリ開発、Terraformを用いたAWS構築、AIプロジェクトに従事。全員をPMかCTOとしてプロジェクトの意思決定に携われる人材にすることを目標に、開発会社うぐいすソリューションズを創業。経営する傍ら自身もITコンサルタントとして提案からPM業務まで行う。 |
趣味 | 鳥と戯れること、おいしいベーカリー探し |
特技 | 会議のアイスブレイク |
—【編集部】これまでどんな事をされてきましたでしょうか。
—【田邉】2015年ごろからエンジニアとしてシステム開発(受託開発、自社開発)を行なってきました。シード期のスタートアップの案件も多かったため、フロントエンド、バックエンド、AWSの設計構築まで一人で行い、さらにキャリアの早くから組織作りや採用にも関わってきました。第三次人工知能ブーム初期からAI系の案件にも携わっており、自然言語処理や画像処理、数理最適化(これはAIではないですが)まで幅広い「寄り道」をしながら20以上の案件の経験があります。 数年前から受託開発メインで受けるようになり、大規模案件のPM、CTO、エンジニアをPMにするための教育など、いわゆるマネジメントや経営のロールをメインに活動するようになりました。その中でエンジニアの「キャリア迷子」「スキル迷子」の相談にたくさん乗ってきたこともあり、こういった「迷子」を導きつつ面白いプロダクト創りにたくさん携わりたいと考え、「うぐいすソリューションズ」を創業しました。
—【編集部】起業された経緯をお聞かせください。
—【田邉】 私自身はスタートアップを転々としていた時期が長く、シード期のスタートアップで給料も低い、スキルもあまりいらないという状況で「何者にもなれない感じ」を味わっていました。インフラも、フロントも、バックも、AIも全部経験はあるし、動くものは作れるけどいまいち自信をもてずにいた時、ふと思い立って受託開発の業界に飛び込んでみたんです。 受託開発の現場では自分のつけたいスキルをある程度選んで身につけることができ、お客さんに提案をしてフィードバックを得る機会も多くありました。受託開発の現場でもスタートアップの経験を活かし提案を多くしていたせいか、いつの間にかPMにロールが上がり、プロダクト作りや組織作りに関わることができるロールになり、見える世界がどんどん変わっていく中で、スタートアップ時代の自分は自分のコーディングや設計の正しさが不安だったり、コードを書く以外のスキルがなく市場価値があがらない不安があったということに気づきました。 こんな体験をもとに、エンジニアが自分のキャリアに自信をもつことができ、さらにいろんな業種/規模の会社が提案フェーズから任せられるような受託開発会社を作りたいと思い、うぐいすソリューションズの設立に至りました。私自身、未経験からエンジニアに、エンジニアからPMにとキャリアアップを支援することもありますが、その中で、昔の私ような「キャリアに不安のある人」を救いながら大好きなプロダクト企画/制作をしたいという思いが会社になったという経緯です。
—【編集部】社員(業務委託でも可能)とのエピソードがあればお願いします。
—【田邉】 社員の一人に「エンジニアになるために商社をやめたが情シス部門に配属されてコードを書く機会がなく、自分のスキルやこの先のキャリアに悩んでいる」という方がいました。彼は私が起業するときに興味があると声をかけてくれて面接をすることになったのですが、面接なのに自身の課題感を中心にヒアリングをし、スキルシートの確認はそこそこに、何が好きな人か、どういうことに悩んでいるかをみっちり1時間聞きました。その時は時間切れになってしまったので、後日ヒアリングした内容をもとにどんなキャリアがあり得るか、そのためにはどんなスキルや経歴が必要で、どんな会社にいくべきか、私の会社でできることできないことを説明し、すごく感謝されたというエピソードがあります。 弊社ではエンジニアとしてのスキルだけでなく、ビジネス全体でのスキル(営業、採用、自己アピール、チームリーディングなどなど)も考えて課題とフィードバックを与えるようにしています。弊社に関わるメンバーは技術と得意を生かしてビジネスをしたいというニーズがある人が多く、みんなの姉さんのような立ち回りになっています。
—【編集部】今、どんなコトを任されていますか?
—【田邉】 代表としては幅広く営業、組織作り、採用、ビジネスモデルづくりなどをしています。経営の傍ら私自身も案件に参画しており、提案フェーズから開発PMまで一貫して担当しています。 具体的には朝はメンバーの管理や案件に参画して、昼は営業としてお客さんのオフィスに行ったりリモートで商談をしたりして、夕方くらいから案件に戻ってきて、夜は参画してくれる仲間を探したり、経営戦略を見直したりしています。特にスタートアップでも受託開発でもビジョンが浸透していないとか、やっていることの行先がわからないとやりがいがなくなってしまうので、会社のメンバーにどう自分の考えが伝わるか、ディスカッションできる空気作りができるかを思慮するのに時間を使うことが多いです。
—【編集部】会社や事業のどんなところを魅力的に感じられていますか?
—【田邉】 一番は全員が主体的に働けるところです。自主的に会社のために動くし、私も会社に関わってくれる人全員に何かを与えたいので、お客様でも社員でも業務委託でも、一人一人の課題感に向き合うようにしています。その甲斐もあって、普通のエンジニアとは一味違う、自分から動けて視座の高いエンジニアが多い会社になっていると思います。言いたいことはストレートに言うのに心理的に安全な環境なところも魅力です。
—【編集部】さて、ここで少し流れを変えて「20問20答」をさせてください。 私が質問を投げますので、考えずに、正直に、スグに、答えてください。 答えやすい質問の中に、ちょっとだけ答えづらい質問が混ざってるかもしれませんよ(笑)。
Q1. 好きな漫画は?
A1. 青い花。
Q2. 人情派? 理論派?
A2. 最初は人情派で仲良くなると理論派。
Q3. パン派ですか? ライス派ですか?
A3. 断然パン!実はパンの耳が好きです。
Q4. 都会が好きですか? 田舎が好きですか?
A4. 都会が好きです。便利なので。
Q5. 保守的? 革新的?
A5. 革新的。いつも新しいことをしていたいです。
Q6. 好きなミュージシャンは?
A6. デイヴ・グロール。Foo FightersもNirvanaも好きです。
Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?
A7. 新規参画した案件のキックオフミーティング直前にGoogle Drive上の資料を誤って全部削除したこと。心の中で泣きながら笑顔でミーティングをこなしたあと、復旧してもらいました。
Q8. 犬派? 猫派?
A8. 猫派。鳥が選べるなら鳥派。
Q9. 現実派? 夢見がち?
A9. 夢見がち!
Q10. 今、一番会いたい人は?
A10. 高校の同級生。卒業式も行かなかったので。
Q11. 仕事道具でこだわっているのは?
A11. 昇降デスク!ずっと座っているのが苦手なので、立ったり座ったりしています。
Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?
A12. 素直で新しい価値観を受け入れられる人。ロジカルシンキング力のある人。
Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?
A13. 本に書いてあった「ゆっくり早く」です。忙しい時こそゆっくり動くようにすることで結果的に早く終わるのだとか。
Q14. 休日の過ごし方は?
A14. 経営や会計の本を読むか、コードを書くか、カフェでエンジニアとお話ししています。
Q15. 好きな開発言語は何ですか?
A15. 使うならTypeScript。でも世界観が好きだったのはLisp。
Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?
A16. 文字通り炎上案件に入った時とか、状況を整理して提案をするとき。
Q17. 息抜き方法は?
A17. 床でジタバタする。
Q18. 好きなサービスやアプリは?
A18. 「カビュウ」っていうアプリが好きです。UIUXがとても良いです。
Q19. 学んでみたいことは?
A19. IT系以外のサービス企画開発。アパレルブランドとかコスメとかに興味があります。
Q20. 最後に一言
A20. 月並みですが、人に喜んでもらえるのが好きです。何か困ったら頼ってください!
—【編集部】現在の会社創業して何を成したヒトと記憶されたいですか?
—【田邉】 一言でいうと「エンジニアのあり方を変えた人」として記憶されたいです。エンジニアってどうしてもコンサルとかビジネスサイドとぶつかってしまうことがあるし、技術的に興味のあることしかやらない、人と話すのが苦手というタイプの人も多いと思うんです。もちろんスペシャリストも必要だと思うのですが、もっと顧客ニーズの吸い上げがうまく、「ITコンサル」「PM」「SE」の区分けがないような人材を増やせるような仕組みをつくっていけたらと思っています。 どの会社でも経営者はエンジニアとどうコミュニケーションをとるか悩んでいたり、技術的に可能かわからなくてうまく顧客提案ができないという状況があるなと感じています。こうした課題を解決して、もっとプロダクト作りに関わる人が「これこれ!これがほしかった!」というものを作ることができるようになってほしいし、私もそういう面白いプロダクトづくりにたくさん関わりたいです。何より私もエンジニア出身なので、エンジニアみんなにそういう自分がプロダクト作りに主体的に関わって、それによって誰かが喜んでくれる体験をしてほしいなと思っています。
—【編集部】最後に同様のキャリアを目指される方にアドバイスはありますか?
—【田邉】 何をするにも哲学がすごく大事だなと思います。例えば、同じエンジニアでも自分が仕事を楽しい!と思える軸は何か知っていると取捨選択がしやすくて、私のようにいろんな会社やいろんなスキル、働き方を体験するような回り道をしなくてもなりたい自分に近づけるはずです。また、メンタル的な意味でも自分の特性を踏まえて何をして何をしないかの判断基準を自分哲学として持っておくとよいです。私なんかは実はコミュニケーションが最初は苦手だったので、コミュニケーションが辛くないように工夫することを最優先にするという哲学を持っています。毎日組織内のコミュニケーションをどうしたら円滑にできるかとか、お客さんとの認識齟齬はどうしたらなくなるかとか考えてメモして実践してを繰り返した結果、顧客とのコミュニケーション要員としてプロジェクトに呼ばれることも増えましたし、コミュニケーションが自分の一番の強みであり、創業の軸になったと思います。 あとは寄り道をすることも大事で(スキル的な寄り道や環境的な寄り道はあまりおすすめしないですが笑)、エンジニア以外の人とどんな仕事をしているか話したり、自分の好きなプロダクトについて深堀してみたり、エンジニアリングとは全然関係ない趣味を持つことをおすすめします。こういう寄り道のメリットは大きくは2つあって、1つは提案するときや雑談する時の引き出しが増えて、ビジネス的にも人間的にも魅力が増えること、もう1つは実はメタ的に同じ仕組みでできているものってたくさんあって、それを身につけることで新しいことの習得速度を上げたり、判断の精度をあげることができることです。私も最近はエンジニアリング以外の寄り道がすごく増えたのですが、寄り道をする余裕をもっていることでいろんなチャンスをつかんだり、どっしり構えることができて頼られやすくなったり、視野も広がることを実感しています。 いろんな人と関わる中で自分の背中を押してくれる人も増えると思います。私もみなさんの背中を押す一人になれればと思っています!
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